ケーキデコレーターの国際コンテスト「エディブル・アーティスト・グローバル・アワーズ2016(EAGA)」の入賞者が12月1日、発表され、日本に住むケーキデザイナー・鈴木ありささんが、「最もインスピレーションを与えるシュガーペーストアーティスト部門」で優勝した。強豪揃いのなかから日本人で選ばれたのは鈴木さんのみという栄誉だ。
EAGAはアメリカのケーキデコレーター向けの国際的専門誌を発行する「エディブル・アーティスト・ネットワーク」が主宰する国際コンテストで、今回が初開催。ケーキデコレーションの技術や表現を通じて、ケーキデコレーターの意識を高めることが目的とされる。
時間内に作品を仕上げる競技ではなく、これまでの実績と投票で選ばれる。鈴木さんが優勝した粘土のような砂糖の技術を競う「シュガーペーストアーティスト部門」のほか、形が崩れにくいアイシングクリームを使用する部門や、ウェディングケーキなどの部門で競われた。
EEGAの公式サイトによると、鈴木さんは、14歳の時にケーキデコレーションを始めた。日本ではケーキデザイナーとしてのキャリアの道が当時はなかったため、21歳のときに料理業界のハーバード大学と呼ばれる、ニューヨークのカイナリー・インスティテュート・オブ・アメリカ(通称CIA)に進学。2014年に帰国。国内でケーキデザイナーとして活躍する。
ケーキデザイナーとは、洋菓子全般を手がけるパティシエとは違い、顧客ひとりひとりの要望に答え、オーダーメイドで世界でひとつだけのケーキをつくる仕事。鈴木さんはアメリカではオバマ大統領やビクトリア・ベッカムさんのパーティのケーキを手掛けたほか、日本では片岡愛之助さん、藤原紀香さんの結婚披露宴でのウェディングケーキや、渡辺直美さんの誕生日ケーキ、FURLAやLANCOMEなどのメーカーや女性誌「NYLON」などのパーティー用のケーキもつくっている。
以下に、鈴木さんの作品を紹介しよう。
片岡愛之助さん、藤原紀香さんのウェディングケーキ
渡辺直美さんの誕生日ケーキ
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