新潟・糸魚川市の大火災鎮圧 約140棟が延焼 、最初の通報は「ラーメン店から煙」【UPDATE】

大規模火災が発生し、多くの人が避難中だ。
時事通信社

12月22日午前10時半ごろ、新潟県糸魚川市大町1丁目のラーメン店から、煙が出ていると、119番通報があった。新潟県警や糸魚川市消防本部などによると、火元から海岸までの住宅や商店など約140棟が延焼した。朝日新聞デジタルなどが伝えた。

糸魚川市によると、約270世帯に避難勧告を出した。出火から長時間、火は衰えず、煙りを吸ったり、転倒したりするなどけが人も出ている。現場は、飲食店や建物などが密集しているうえ、強風が吹いており、あたり一面が炎に包まれるほどの大規模な延焼につながったとみられるという。市役所の担当者はハフィントンポストの取材に対し、「これほどの火災は経験したことがない。関係者の協力を得て、何とか消火活動を続けている」と慌てた様子で話していた。

NHK生活・防災 Twitterによると、「大吟醸 くろうざえもん」で知られる、1650年創業の「加賀の井酒造」も被害にあったという。

ハフィントンポストが12月22日午後6時45分頃、糸魚川商工会議所に取材したところ、情報が錯綜している模様で、「『加賀の井酒造』が被害にあったか分からない」と担当者は話した。

朝日新聞デジタルによると、新潟県の米山隆一知事は陸上自衛隊へ災害派遣を要請し、了承された。また、政府は首相官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置した。

朝日新聞デジタルによると、糸魚川市消防本部は午後8時50分に「火災を鎮圧し、延焼の恐れがなくなった」と発表した。

【UPDATE】

延焼した規模について、「約50棟」から「約140棟」に情報を更新しました。(2016/12/22 18:10)

加賀の井酒造の情報を追加しました。(2016/12/22 19:00)

火災鎮圧の情報を足しました。(2016/12/22 22:31)

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