アナグマ殺害少年の高校に抗議殺到 個人情報の拡散を批判する声も

ニホンアナグマと見られる動物を撲殺した少年の個人情報が拡散し、彼が通学する高校に抗議電話が殺到する事態となった。
Flickr/Toshihiro Gamo/CC BY 2.0

ニホンアナグマと見られる動物を撲殺した少年の個人情報が拡散し、彼が通学する高校に抗議電話が殺到する事態となった。

佐賀県内の県立高校に通う男子生徒が12月17日、口から血を流して倒れる動物の死骸の写真とともに「おいん家の玄関におったけん、バットでフルスイングしてぶち殺してやった笑」とTwitterに投稿した。

まもなくこの男子生徒の投稿はフォロワー以外には非表示になったが、「人として許せません」「逃げないで償いなさい」などと転載されてネット上で拡散した。男子生徒はプロフィール欄に高校名や、所属する部活動、そこでの役職が書かれていたため本名らしき名前が特定される事態になり、彼が通う高校に抗議電話が相次ぐことになった。

ハフィントンポストの電話取材に対して12月19日、当該高校の校長は以下のようにコメントした。

「高校の電話は一日中鳴りっぱなしになりました。生徒本人に事情を聞いたところ、実際には花壇を荒らすアナグマを用意してあった棒で追い払おうと叩いたら死んでしまったということでした。バットでフルスイングしたというのは誇張して書いてしまったと言っていました。生徒の住む地域が山間部でアナグマの被害に悩んでいて、駆除申請なども出ていたようです。彼に対しては不快感を与える投稿などのないように指導しました。今後はこのようなことのないように、SNSの使い方についても今朝の全校集会で注意を促しました」

■個人情報の拡散に疑問の声も

ネット上では男子生徒の行為を批判する声が多いものの、集団リンチのように未成年の個人情報を拡散することを批判する声も出ている。

■関連スライドショー(人類が滅ぼした絶滅動物)

(※開かない場合は、こちらへ)

注目記事