27歳のリジー・ベラスケスさんは、新生児早老症様症候群という極めて稀な難病を抱えている。
病気が原因で、若いうちから老化が始まり、体重がほとんど増えない。また、右目を失明している。そのため、ベラスケスさんは外見に関してこれまでひどい誹謗中傷を受けてきた。例えば高校時代、彼女は自分が映った動画が「世界一醜い女性」というタイトルでYouTubeに投稿されているのを発見した。
しかし、ひどい書き込みをされているその動画を見ても、ベラスケスさんは打ちのめされず、逆に「誹謗中傷に影響されるのではなく、前進しよう」と決意した。そしてテレビ番組で「自分の価値を決めるのは自分です」と呼びかけるなどして、多くの人たちを励ましてきた。
それでも、ネット上での中傷はとどまるところをしらない。ベラスケスさんは、今でもネット上でのいじめの対象になっている。彼女は最近、インターネットで拡散したある画像を発見し、Instagramで投稿した。
その画像には、木の横に立つベラスケスさんが写っていて、こんな嫌がらせの言葉が書き込まれている。
「マイケルに、この木の後ろでいいことしようって誘われたの。彼、どうやら遅れているみたい。誰か彼をタグ付けして、私がまだ待っているって伝えてくれない?」
ベラスケスさんは、画像のキャプションにこう綴っている。
「今、私は真夜中にこの文章を書いています。ネット上でいじめの被害者になっている罪のない人たちは、同じように夜中まで起きて、どうかひどい投稿がありませんようにと願いながら、Facebookを見ています」
「もし、知らない人が誰かを中傷する投稿を見たら、こう思い出してください。外見が違っても、身体のサイズが違っても、結局私たちは同じ人間だ、と。投稿は笑えるかもしれません。だけど、写真の中の人はおそらく全く反対の気持ちでしょう。人を傷つける言葉ではなく、愛をインターネットで広げましょう」
ベラスケスさんの強さ、そして弱い立場の人たちを優しく思いやる心は、いつも私たちを勇気付けてくれる。
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