シリア政府軍によって制圧されたアレッポに住む市民たちが、現地から悲痛なメッセージをTwitterに投稿している。「最後のメッセージ」という言葉が繰り返され、シリア政府軍に包囲された町で市民たちが直面している恐怖が表れている。
ロシアのヴィタリー・チュルキン国連大使は12月13日、国連安全保障理事会の緊急会合で、シリア政府軍がアレッポ東部を完全に制圧したという認識を示した。
シリア政府軍と反体制派の戦闘が終幕に近づく中、包囲された町に残されたアレッポ市民たちは、見るものの心を揺さぶる衝撃的な「最後のメッセージ」を送った。
私の名前はバナ、7歳です。今、私はアレッポ東部から世界に語りかけています。死ぬか生きるか、最後の局面です。——バナ
お父さんが怪我を負いました。泣いています。——バナ
最後のメッセージですー昨夜から人々が死んでいます。今ツイートができて、生きているという事実が信じられません。——ファティマ
アレッポで起きていることに対して、人権を守るために立ち上がってくれた全ての人に感謝します。もし来世に行くことになっても、あなたたちのことは決して忘れません。
私の声を聞いてくれるすべての人へ
ああ神様・・・私たちをこの悪夢から解放してください・・・#アレッポは消滅し、5万人が殺害される危険と直面しています。ほとんどが女性と子供たちです。
赤ん坊が、寒さのため死んでしまいました。たくさんの家族が身を寄せる場所がなく道端に取り残され、多くの人たちが死んでいきます。
きっと、これでお別れです・・・
私たちのために立ち上がり、私たちの無事を祈ってくれた皆さん、ありがとう。
でも終わりを迎えようとしています。彼らはあと数時間で私たちを殺すでしょう。
アレッポは、最後の審判の日を迎えています。市民の頭上に爆弾が降っています。人々は逃げ回っていますが、どこに逃げればいいのかわかりません。
これはきっと、最後の訴えになります。アレッポの人々を救って下さい。私の娘や子供達を救って下さい。
どうしてこんなに静かなのか?
人々が殺されているからです。
人々は道端に倒れていて、助ける人は誰もいません。
反対運動に参加しないといけません。デモを実行して、アレッポにいる15万人の人々が抹殺されるのを阻止してほしいのです。ロシアとアサドは市民の抹殺を望んでいます。
今こうしてできるツイートは、もう永久にできなくなるかもしれません。娘や人々の命を救ってほしいです。ひとりの父親からのお願いです。
最後のメッセージです。全てのことに対して、本当にありがとう。私たちはたくさんの衝撃的な瞬間をここでシェアしました。最後に投稿してきたツイートは、感傷的になった父親によるものでした。さようなら。
赤十字国際委員会 (ICRC)は12日、アレッポに住む一般市民を保護し、命を助けるために最善を尽くすと声明を出した。紛争に巻き込まれた人々が「文字どおり、どこにも逃げ場がない」状況に陥っていると述べ、戦争法や国際人道法が定める基本的なルールが遵守されない限り、人権損害の悪化とさらなる人命の損失は免れないとしている。
国連は、アレッポでは「人権が完全にメルトダウンした」と非難した。親アサド派の兵士らが民家に侵入し、女性や子供を含む数十人の市民を殺害したと報じられている。
AP通信は、シリアのバッシャール・アサド大統領にとって、アレッポ奪還はこれまでの内戦を通して最大の勝利となるだろうと報じた。
ハフィントンポストUK版より翻訳・加筆しました。
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