ビッグマック生みの親、98歳で亡くなる 週1回はマックを食べていた?

ビッグマックの逸話とともに振り返ろう。
Twitter / McDonalds

ファストフード大手マクドナルドの看板メニュー「ビッグマック(Big Mac)」を考案したマイケル・デリガッティ氏(Michael "Jim" Delligatti)が11月28日に死去した。98歳だった。CNNなどが報じた。

■ビッグマックが誕生するまで

デリガッティ氏がビッグマックを考案したのは、今からおよそ50年前のことだった。

1965年、ペンシルベニア州ユニオンタウンにあるマクドナルドのチェーン店を経営していたデリガッティ氏は、ハンバーガーやフライドポテトなどのジャンクフードはもっと大きく、派手であるべきと考えていた

そこでビッグマックの開発に着手し、3枚のバンズでビーフパティ、レタス、チーズ、ピクルス、オニオンを挟んだ大胆なメニューを考案。1967年、自らが営むユニオンタウンの店舗で初めてビッグマックを販売し、翌年には全米のマクドナルドで提供された。

ビッグマックの広告

■世界初の2段重ねのハンバーガー?

ビッグマックといえば、構造が2段重ねになっていることが特徴的だが、ロサンゼルス・タイムズによると、このアイデアを考案したのはデリガッティ氏ではないという。

当時、すでに別のライバル店が2段重ねのハンバーガーを発案していた。「私がやったことは、ただアイデアを完成させただけだ」とロサンゼルス・タイムズのインタビューに答えていた

だが、彼が生み出したビッグマックはマクドナルドに欠かせない存在になり、半世紀に渡って多くの人に愛されてきた。現在ビッグマックは100カ国以上で販売されており、年間の販売数はアメリカ国内で5億5000万個、全世界で9億個を超える。

■週1回はビッグマック?

ビッグマックの生みの親は、現役を退いてからもマクドナルドを愛していたようだ。CBSはデリガッティ氏の息子の話として、「デリガッティ氏は最低でも週1回はビッグマックを食べる生活を数十年に渡って続けていた」と伝えた。

「父は生前、なんで"ビッグマック"という商品名にしたのかって聞かれてたけど、ビッグマックっていう響きがおもしろいからだって答えてたよ」と息子は振り返った。

Michael "Jim" Delligatti, Big Mac creator, dead at 98 - CBS Newsより 2016/11/30 11:49)

また、デリガッティ氏の家族はまさしく「マクドナルド一家」で、彼のふたりの息子だけではなく、3世代目の孫にわたってマクドナルドのフランチャイズ店を経営している。ペンシルベニア州にあるマクドナルドのうち、21もの店舗をデリガッティ一家が所有するか、経営に関わっているという。

■マクドナルドは追悼コメントをツイート

マクドナルドは、デリガッティ氏の死亡が公表された12月1日、追悼コメントを自社の公式Twitterアカウントに投稿した。

今日は、ビッグマックの考案者マイケル・デリガッティ(Michael "Jim" Delligatti)が歩んだ98年間を祝福したいと思います。ありがとうジム、あなたを永遠に忘れません。

アメリカの食文化を象徴する商品と言っても過言ではないビッグマック。もし街中でマクドナルドを見かけたら、ビッグマックを生んだ偉大な人物に思いを馳せてみよう。

■関連画像集「世界のマクドナルド メニュー」

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