中国軍の戦闘機「殲10(J-10)」を操縦する女性初のパイロットが、曲技飛行の訓練中の事故で死亡した。国営英字紙・環球時報などが11月12日に報じた。
CNNは14日、次のように伝えた。
事故は12日、河北省にある施設で戦闘機「J10(殲10)」を使った訓練中に起きた。中国軍は詳細を伝えていないが、国営メディアは軍関係者と目撃者の証言から、パイロットの余旭氏(30)が戦闘機から緊急脱出したと説明している。
緊急脱出の理由は不明。脱出後、別の戦闘機の翼に当たったため死亡したという。同乗していた男性パイロットも緊急脱出したが、こちらは無事だった。別の戦闘機は安全に着陸した。
(CNN.co.jp : 女性初の「J10」パイロット、訓練中に事故死 中国軍より 2016/11/14 17:42)
国営英字紙チャイナ・デーリーによると、余氏は四川省出身で2005年に中国空軍の航空大学に入る形で入隊。09年に戦闘機のパイロットとなり、12年には殲10での単独飛行を行った。殲10への搭乗資格を認められた女性パイロットは同氏を含め4人だけという。
環球時報は14日、余氏の事故死について「中国に4人しかいない国産ジェット戦闘機を操縦できる女性パイロット4人のうちの1人であり、中国空軍にとって大きな損失だ」と伝えた。
今回の事故を報じるチャイナ・デーリーのサイト
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