マイケル・ムーア「トランプは任期4年を全うできない」

「これは大きなレジスタンスになりそうだ」

次期アメリカ大統領のドナルド・トランプ氏は弾劾されるか、辞任するだろうと、ドキュメンタリー映画監督のマイケル・ムーア氏は主張する。

7月に「トランプが大統領になる」と予想していたムーア監督は今、次期大統領は1期目で辞任か弾劾されて終わるだろうという。

ムーア監督は11月11日、MSNBCの「モーニング・ジョー」でこう語った。「これからそういうことが起きる。ドナルド・J・トランプの任期4年まるまる苦しむ必要がなくなる。奴は、ドナルド・J・トランプのイデオロギー以外何のイデオロギーも持っていないからだ。あんなナルシストは、自分の天下になればますます自分に酔うだろう。奴は必ず、たぶん無意識に法を犯す。何が自分にとって最善かということしか考えていないからだ」

司会のミカ・ブルゼジンスキーがムーア監督に、「トランプに災難が降りかかるよう願っているか」とたずねると、監督はこう答えた。「奴こそが災難だ」。

「奴は人種差別主義者だ。彼は女性嫌いだ。奴は独裁主義者だ」と、ムーア監督は言った。

マイケル・ムーア「これは大きなレジスタンスになりそうだ」

ムーア監督と同じく、政治史学者のアーラン・リットマン氏はトランプが大統領になると予測していた。しかし彼は、次期大統領は弾劾されるとも予想した。

リットマン氏は9月、ワシントンポストでこう語った。「これは論理的なものではなく、私の直感だ。共和党はトランプ大統領を望んでいない。コントロールできないからだ。彼は予測不可能だ。(次期副大統領の)マイク・ペンスが大統領なら大喜びだろう。完全な保守派で、コントロール可能な共和党員だ。トランプ氏は国家安全保障を危うくするか、私腹を肥やすようなことをして、弾劾されると私は確信している」

ムーア監督は9日にマンハッタンで開かれた反トランプデモに参加し、徹底的に抵抗するよう呼びかけた。

「俺たちは抵抗する、俺たちは反対する。これは続いていく。今夜、明日の朝も、明日の夜も。トランプがやらなければならないのは、ルドルフ・ジュリアーニ(元ニューヨーク市長)を司法長官にするとか、最高裁判事の人事とか、そうポストへの任命を始めることだけだ。これは大きなレジスタンスになる。女性たちが、大統領就任式の日に行進しようと大勢の女性たちに参加を呼びかけている。就任式の日は、史上最大のデモになる」と、ムーア監督はMSNBCに語った。

今週初めにニューヨークで、ムーア監督はトランプが退陣するまでデモを続けるよう呼びかけた。

マイケル・ムーア監督が今夜の反対集会に現れ、抵抗運動を呼びかけた。

ハフポストUS版より翻訳・加筆しました。

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