登山家の田部井淳子さん 2014年09月29日
女性で初めて世界最高峰のエベレストに登頂した登山家の田部井淳子(たべい・じゅんこ)さんが10月20日午前10時、腹膜がんで死去した。77歳。福島県出身。 NHKニュースなどが報じた。
田部井淳子さんは1934年、福島県三春町生まれ。昭和女子大を卒業後に本格的な登山を始め、1975年に女性として初めて世界最高峰のエベレスト登頂に成功。1992年には、アフリカのキリマンジャロやアメリカのデナリなど、女性として世界初の7大陸最高峰登頂者となった。
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エベレスト登頂の田部井さん帰国会見 1975年06月08日
田部井さんは、長年に渡り環境保護の大切さを訴える活動を続けたほか、東日本大震災の被災地の高校生を富士登山に招待するなど、登山を通じた被災者支援にも取り組んだ。4年前にがんに診断された後も、抗がん剤治療を受けながら活動を続けてきた。
7月28日付けの朝日新聞によれば、田部井さんの呼びかけた「東北の高校生の富士登山」を通じて、福島、宮城両県の高校生93人が富士山の登頂を目指した。田部井さんは登頂はしなかったが、登山道で高校生を励まし「復興の力となる若い世代に、日本一の頂に立って自信をつけてほしい」と語っていた。
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