大気汚染が問題になっている中国・北京近郊の公園で、「世界最大」という高さ7メートルの巨大な空気清浄機が9月29日に登場した。オランダ人アーティスト、ダン・ロズガード氏が政府の協力を得て制作・設置した。
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巨大な空気清浄機
北京の米大使館によると、微小粒子状物質「PM2.5」を含む汚染指数は同日、「健康に極めて悪い」とされる数値となった。共同通信によると、中国では、近年、暖房を使用し始める11月から大気汚染がさらに深刻化する傾向にあるという。
ロズガード氏の発表によると、この空気清浄機では1時間に3万立方メートルの空気を吸い込んで浄化し、周辺に綺麗な空気を提供するという。中国で大気に含まれ深刻な汚染をもたらしている、PM2.5やPM10の75%以上を捉えることができる。効果は微々たるものだが、環境問題の啓発を主な目的にしているという。
この空気清浄機では、さらに捉えた汚染物質を使用して、指輪やカフスボタンを生み出すお土産プロジェクトも実施されている。除去した黒いチリのような汚染物質1000立方メートルから、指輪に取り付けられる1つの「宝石」を作り出せるという。
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ロズガード氏は「このプロジェクトは、綺麗な空気が吸いたいという夢であり、北京がスマートな都市になるための旅の始まり」と話している。
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