女子ゴルフの国内メジャー第3戦、日本女子オープンは10月2日、烏山城CC二の丸・三の丸(栃木県)で最終ラウンドがあり、アマチュアの畑岡奈紗(17、茨城・ルネサンス高3年)が通算4アンダーで、初優勝を果たした。
朝日新聞デジタルによると、アマチュア選手の国内メジャー優勝は史上初。
前日の16~18番ホールで3連続ボギーを叩いたのが響き、5位スタートとなった最終日だが、10・12・13番でバーディーを決めるなど、後半に勢いに乗った。難易度の高い最終18番でも冷静にパットを決めバーディーとし、4アンダーで単独首位に立って後続を待った。
2位タイでスタートし、ツアー初優勝を狙った20歳の堀琴音は、前半を終えて首位に立ったが、通算では3バーディー3ボギー。プレーオフがかかった最終18番の3打目でパットを決められず、1打差の3アンダーで優勝を逃した。
3日目を終わって首位に立っていた、やはりアマチュアの15歳・長野未祈(千葉・麗沢高1年)は、6番でダブルボギーのほか、計6ボギーと最終日に失速し、10位タイに終わった。
■高校3年生、名前の由来はNASAから
畑岡奈紗は、ゴルフダイジェストによると「前人未到のことをするように」と、アメリカ航空宇宙局(NASA)にちなんで名付けられた。ゴルフ場勤務の母親の影響で11歳でゴルフを始めたが、本格的に始めたのは中学3年で、中嶋常幸が指導する「ヒルズゴルフ・トミーアカデミー」に入門した。
高校2年だった2015年にはIMGA世界ジュニアゴルフ選手権で個人、団体ともに優勝。国体でも優勝するなど、若手の注目株でもある。
首位でホールアウトした畑岡奈紗(右)。左はキャディーを務めた母・博美さん=2日、栃木・烏山城CC二の丸三の丸
優勝を決めた後のインタビューで畑岡は「信じられないです」と話した後、4日間、キャディーを務めた母への感謝を述べた。
4日間かついでくれたので、本当にありがとうと言いたいです。回りの方に感謝の気持ちを忘れずに頑張っていきたいです。
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