過去最多のアメリカ国民が視聴した、共和党候補ドナルド・トランプ氏と民主党候補ヒラリー・クリントン氏による大統領選のテレビ討論会が行われていた9月26日の夜は、ポルノサイトのアクセス数が急激に落ち込んだ。
大手ポルノサイトの「ポルノハブ」によると、通常の月曜日と比べて、今週の月曜午後9時(東部標準時)のアクセス数は16%減少した。それは討論会がテレビで始まった時間である。討論会が終わると、アクセス数は通常通りに戻った。
2016年度大統領選第一回討論会中のポルノハブへのアクセス数の推移
2016年9月26日午後9時から10時30分まで(東部標準時)
9月26日の午後9時にポルノハブにアクセスした人は、普段よりもかなり少なかったことがこのグラフから分かる。しかしアクセスしていなかった人たちが、必ずしも討論会を見ていたかどうかはわからない。
討論会の間、ポルノハブへのアクセス数はニューハンプシャー、マサチューセッツ、ワシントンDCで最も下がった。それぞれの州で21%減少した。一方、ミシシッピ、アラスカ、ハワイでは減少率が最も低く、4%下がっただけだった。ポルノサイトへのアクセス数が大きく下がった州の多くは、昔から民主党が強い州か、激戦州のどちらかであった。
共和党は7月の全国大会に向けて作成した政策綱領で、「ポルノは有害な影響を与える。特に子供たちへの影響は大きい。ポルノは公衆衛生の危機であり、何百万人もの生活を崩壊させてきた」と定めた。共和党全国大会の間、ポルノハブはアクセス数が4.2%増加している。
しかし、政治家は政治とポルノの境界線を曖昧にする。トランプ氏は3月3日の共和党の大統領選予備選討論会で自身のペニスの大きさをネタにしている。
ライバルだったマルコ・ルビオ上院議員が、「トランプの手は小さい」と言ったことに対しトランプ氏は「彼は私の手について小さいと言ったが、手が小さいなら、アレだって小さいはずだ。私のは何の問題もない」と言って、笑いとブーイングの両方を受けている。
調査会社ニールセンの視聴率調査によると、9月26日の討論会の視聴者数はおよそ8400万人で、これまでの大統領選テレビ討論会の中で最多だった。
ハフポストUS版より翻訳・加筆しました。
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