ジョジョの奇妙な冒険、山﨑賢人主演で実写化【俳優陣の記者会見一問一答】

記者会見での俳優陣のQ&Aをお届けします。
東宝/ワーナー・ブラザース映画

荒木飛呂彦さんによる長編人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」が、三池崇史監督、山﨑賢人さん主演で実写映画化されることが9月28日、東京都内のホテルで行われた記者会見で発表された。公開はジョジョの誕生から30年を迎える2017年夏の予定で、舞台となる“杜王町”については、スペインでもロケも行われるという。

原作は、シリーズ117巻で累計売上9000万部を記録している大ヒット漫画。集英社「週刊少年ジャンプ」で1987年から連載がスタートし、現在も「ウルトラジャンプ」誌上で連載が続いている。ジョジョの大長編ストーリーのうち、今回は第4部の映画化となり、タイトルは「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」と発表された。続編の製作も視野に入れているという。

同作は東宝とワーナー ブラザース ジャパンの2社による初めての共同製作・配給となる。東宝取締役の市川南さんとワーナー ブラザース ジャパン社長の高橋雅美さんは共に「ナンバーワンを目指す」と宣言した。

主人公・東方仗助役を山﨑賢人、仗助の同級生・広瀬康一役を神木隆之介、同じく同級生の山岸由花子役を小松菜奈、仗助と対立する虹村形兆役を岡田将生、形兆の弟・虹村億泰役を真剣佑、町の平和をおびやかす殺人犯・片桐安十郎役を山田孝之、仗助を導く空条承太郎役を伊勢谷友介が演じる。また、会見の中で主人公・仗助の母親・東方朋子役に観月ありさ、仗助の祖父・東方良平役に國村隼さんの出演が決定していることも発表された。

原作者・荒木飛呂彦さんのコメント

満を持してというか、ついに実写映画化する運びとなりました事は原作者として誠に光栄な事です。豪華で素晴らしいキャストとスタッフの皆様に集まって頂き、十分すぎる製作体制で作られるとのこと、とても期待しております。10年前なら不可能だった映画表現や技術をもって、どう作られるのか。私も完成を楽しみにしております。

▼記者会見での俳優陣・三池監督の質疑応答

--来年で誕生から30年を迎える人気作品の映画化です。この実写化に挑むにあたり今の率直な心境をお聞かせください。

山﨑賢人:30年という自分の生きてきた時間より長く愛され続けている作品を実写化するということで…とにかく頑張るしかないなと思っています。豪華なキャストの皆さんと三池監督とこれからスペインで撮影です。不安がたくさんある分、楽しみで仕方がないです。頑張っていきます。

神木隆之介:緊張しますね。プレッシャーも大きいですし緊張します。頑張るしかないなという気持ちでいっぱいです。役作りでどういう風に見せていくか慎重に作っていきたいなと思っています。僕もとにかく、頑張ります!

小松菜奈:個性的なキャラクターが楽しみもありつつ、超人気漫画の緊張感もあり…良い緊張感に変えて、全力で頑張っていきたいです。

岡田将生:同様に緊張していて、楽しみという気持ちもありつつ、ファンの方々が納得する作品にしたい。形兆という役を大切にやっていきたいです。

真剣佑:大好きな先輩とできるので嬉しい気持ちもある。偉大な作品をスペインで撮影していくということを楽しみにしている。

山田孝之:「ジョジョ」という大きな作品。東宝ワーナー組んで一大プロジェクトですし、本当ならば気負いしそうなんですが、片桐安十郎は史上最低の殺人鬼で割と素に近いと思うので、役作りは大変ではないのでリラックスしてやれると思う(笑)。そこまで緊張してないです(笑)。

伊勢谷友介:僕にとっては当時、どんな漫画よりも映像化しているものを見たい作品。グラフィックでもですし、奇想天外な設定もそうですし、まさか映画として成立していくというお話を聞いたときに、自分がその作品にいるということを考えると不安でしかたないというのが最初の印象。実際に中にいさせていただけることになったので、何とかしてあのグラフィックに近しいものを感じさせることのできるようなものを監督がどのように作っていくのかを、ほとんど観客と同じ気持ちで楽しんでいけるものにしたい。

三池監督:原作の舞台は、仙台の町が舞台。日本だけでなく、世界中から“杜王町”を探すことから始めた。スペインのバルセロナから1時間程離れたところにシッチェスという町がある。ほぼ映画のシーンに近い場所を見つけた。エキストラをどうするんだという問題も今あるんですが(笑)。非常に美しく歴史のある街で徐々にぴったりな場所です。

--個性的で濃いキャラクターばかりですが、演じるにあたって準備は?

山﨑賢人:まず、体格の良い東方仗助に近づけるべく、筋トレをしている。東方仗助は髪型をけなされるとものすごくキレてしまうところや、口癖である「グレートだぜ」という特徴的なセリフをどのように見せていくか考えてます。

神木隆之介:キャラクターの中では唯一喧嘩慣れしていない平和なキャラクターだなという印象があるんですが、康一の中に、人一倍大きな勇気と根性があるので、普段の立ち振る舞いの中で優しそうな雰囲気と、いざというときの勇気のギャップの部分をどのように作っていこうか考えています。

小松菜奈:髪の毛を伸ばしています。ワカメをいっぱい食べています。今回アクションがあるかは、映画を楽しみにしていただけたら嬉しいです。

岡田将生:漫画を読み返してしていたり、今回悪役として初めてやらせていくので、冷酷ではありますが、信念のあるキャラクターなので戦えるように精神を整えています。

真剣佑:兄の形兆を愛している役なので、岡田さんを撮影の前に愛していますと言えるようにしたいです。

岡田将生:あえるかな(笑)。がんばってね。

真剣佑:憎めない、ちょっと抜けている役なので、そういった億泰を演じたいと思います。

山田孝之:僕は変わらず、こういった役なので変わらずに、夜道を歩くときは誰かを狙う(笑)。一応大きな組織に属しているので、本当にはしないですが精神的に狙います(笑)。

伊勢谷友介:山田君の後はどうしたら・・・(笑)。岡田さんと同様に漫画を読み返したりしています。全シリーズでは、時間とパワーが最強になっているのでそうなったらいいなと思っています。

--30年続く作品ですが、読んだことは?

山﨑賢人:この作品をいただいてから読ませていただいた。ジョジョの世界観と、世界観にどっぷりはまり、1部から8部まで漫画を買いました。今、7部を読んでいます(笑)。セリフだったり、絵だったり、観たくなる部分が沢山あって、仗助は正義感があって優しくて、でもめちゃめちゃ強くて・・・人間としてかっこいいなと思うので仗助を演じることが出来ることに誇りをもってやりたい。

--ジョジョと言えば、「オラオラ」が特徴。スタンドの存在が胆となるかと思います。実写ではどのように表現されるのでしょうか?

三池監督:基本的に実写との区別はない。デジタル技術も進んでいるので、基本的には表現としては原作を踏襲しています。非常に漫画ならでは表現なので、スペインロケもですが、ジョジョをジョジョらしくするために、どこまでやるかということは、我々現場で決めていきます。スタンドが登場しない第4部はないので、実験をしています。

--最後に三池監督から一言

三池監督:ビビることなく、このメンバーでがっちり直球で勝負をかけたいと思いますので完成を楽しみにお待ちください。

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