桜井誠・在特会前会長のAbemaTV番組、広告流れたユニリーバ・ジャパンが釈明

「『Abema TV』と直接の広告取引はありません。しかしながら動画広告ネットワークからの配信の可能性があり事実関係を確認中」とした。

テレビ朝日とサイバーエージェントが共同出資したインターネットテレビ局「AbemaTV」が、特定の民族差別をあおるヘイトスピーチで社会問題となった「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の元会長・桜井誠(本名・高田誠)氏の個人チャンネルを開設した問題で、番組中に広告が流れていた企業が公式サイト上で釈明した。

家庭用品メーカーの「ユニリーバ・ジャパン」(本社・東京)が9月23日に発表したプレスリリースでは、「『Abema TV』と直接の広告取引はありません。しかしながら動画広告ネットワークからの配信の可能性があり事実関係を確認中」とした。

その上で「当該番組を含め、政治団体・グループを支援しているとみられる番組での広告出稿は止めるよう、本日、広告代理店を通じて動画広告ネットワークへ要請しました」としている。

リリースでは具体的に言及していないが、21日に放送された桜井氏の番組では、放送中にユニリーバの広告が流れ、Twitterなどでスポンサーになったことを問題視する声が上がっていた。

桜井氏は放送翌日の22日夜、ツイキャスで、9月中にサイバーエージェント側と話し合いを持つことを明らかにした上で「話し合いの結果次第になるんですけど、ちょっとやばいという状況になってるそうでございます」と、番組継続に悲観的な見通しを述べていた。

その上で、運営会社やスポンサー企業に対し、番組終了に抗議するメールを送るよう視聴者に呼びかけていた。

じゃんじゃんやりましょう。サイバーエージェンシー(注:サイバーエージェントか)というところもそうですけど、スポンサーについてる企業、ネットから批判の声が高まれば、否が応でも対応せざるを得なくなるわけですよ。ネット経由でスポンサーについてるわけですよね。その企業はネットでの評判にお金を支払ってるわけだから、『お前のところの商品買わないぞ』と言ったらどうなるかという話ですね。その企業をさらし上げにするだけでも全然違ってくるわけですよね。

おそらく、このまま行けば、番組1回で終了という形になるかもしらん。まあいいんですけどね。私も今回の件ではっきり分かりました。既存のメディアには頼れない。インターネットでさえこの有り様ですから。自前のサーバーを用意して、どんどん放送していこうかなと思っております。ただ、えらいお金がかかるという話も聞いておりますんでね

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