元東京都知事の石原慎太郎氏(83)は9月21日、豊洲市場の食品を扱う建物の下に土壌汚染対策の盛り土がされていなかった問題について、「私の都知事在任中の件に端を発してこのような事態になっていることについては責任を痛感いたしております」などと記した文書を出した。産経ニュースなどが報じた。
石原氏が土壌汚染を無視し、予算と完成時期にこだわったことが問題の背景と指摘する一部報道については「断じてない」と反論し、「検証には全面的に協力する」とした。
石原氏は時間の経過や「まもなく84歳となる年齢の影響」もあり、「記憶が薄れたり、勘違いをすることも考えられる」として、報道関係の取材について今後は受けることは控えるという。
(【築地移転延期】盛り土問題、石原慎太郎元知事「検証に全面協力」 土壌汚染無視との報道に「断じてない」 - 産経ニュースより 2016/09/21 18:41)
盛り土問題について、専門的で複雑な問題のため説明が難しいとする一方、「幹部職員や担当職員からも事情を聞いていただければ、自ずから何があったのかは明らかになるものと思っております」と記した。
石原氏は知事在任中の2008年5月の定例記者会見で、盛り土よりもコストを抑えられるとして、建物の地下に「コンクリートの箱」を埋め込む案を紹介していた。コンクリートが実在することが明らかになり、石原氏は当初「指示をしていない」と関係を否定したが、17日に「都の幹部に検討したらどうだと言っていた」と発言を修正した。
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