9月7日に開幕したリオデジャネイロ・パラリンピックの開会式で行われた聖火リレーで、杖をつきながら競技場内を走ったマルシア・マルサルさんは、雨が降る競技場内で思わぬアクシデントに見舞われた。
マルシアさんは、1984年のニューヨーク・アイレスベリーパラリンピック陸上200メートルの金メダリスト。ほかに、クロスカントリー競技などでも銀2つ、銅1つを獲得した、ブラジルを代表するパラリンピックアスリートだ。
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前のランナーから聖火を受け取ったマルシアさんは、右手に杖を持ち、ゆっくりとした歩みで一歩一歩、競技場内を進んでいった。しかし、次のランナーに到達する前、バランスを崩して、転倒。尻餅をついた。
思わず息を呑んだ会場の観衆だったが、次の瞬間、座っていた観客たちが一人また一人と立ち上がり、マルサルさんに声援を送り始めたのだ。
マルサルさんはスタッフの支えですぐに立ち上がり、あくまでも冷静さを欠くことなく、また一歩ずつ歩み始めた。
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そして、無事に聖火を次のランナーに手渡すことができた。
NBCなどは「パラリンピック精神を象徴する場面」とツイートでたたえた。
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