鹿児島県三島村の離島「硫黄島」には、古くから伝わる奇祭がある。旧暦8月1・2日におこなわれる八朔(はっさく)太鼓踊りに、仮面をかぶった神「メンドン」が乱入するのだ。真っ赤な顔に白い目。耳の位置には黒いぐるぐる模様と異様な姿をしている。
国立民族学博物館によると、メンドンは踊り手の邪魔をしたり、女性に襲いかかったり、見物人をシバで叩いたりするが、メンドンは「天下御免」で、とがめられるどころか疫祓いになるという。島の悪霊を払う伝統行事として知られている。
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2016年の八朔太鼓踊りは、9月1日午後5時ごろから始まる。ハフポスト日本版ではFacebookライブをした。
(※メンドンは28分ごろから登場します)
※再生できない方はFacebookアプリ でご覧ください。
■硫黄島とは?
太平洋戦争の激戦地として知られる東京都の「硫黄島」とは別の島。鹿児島港からフェリーで4時間ほど行った先にある火山島だ。「薩摩硫黄島」という別名もある。その名の通り、かつては硫黄鉱山の採掘で賑わっていたが1964年に閉山した。
人口も最盛期には600人以上いたが、現在は120人程度になった。黒毛和牛の生産や、島の至るところで出る温泉など観光に力を入れている。
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