これはまさに「チキリークス」だ。
カーネル・サンダースが生み出したケンタッキー・フライド・チキン(KFC)の秘密のレシピがネット上に公開されたようだ。
これはKFCのレシピか?トリビューン・キッチンが11種類のハーブとスパイスを試してみた
世界で最も有名な"秘密のレシピ"がオンラインで公開されたようだ。
シカゴ・トリビューン紙は、KFCの創設者カーネル・ハーランド・サンダースの甥のジョー・レディントンさんから、企業秘密とされている11種類のハーブとスパイス調合のレシピを入手したと報じた
レディントンさんが、スクラップブックからレシピを公開した。レディントンさんによると、彼の父親の親戚で1949年にサンダースと結婚したクローディア・レディントンが持っていたという。
下の画像でレシピのすべてを見ることができる。しかし、その調合の大部分は、ほとんどの家庭の調味料棚にもあるような材料からできている。 ただし、最初にレシピが書かれた時代を考えると、ひとつ例外になりそうなものがある。
KFCのレシピが明らかに?トリビューンが11種類のハーブとスパイスが書かれた家族のスクラップブックを公開
「メインの材料は白コショウです」と、レディントンさんはトリビューンに話した。「私は白コショウが秘密の材料だと思います。(1950年代には)誰も白コショウなんて知りませんでした。誰も白コショウの使い方を知りませんでした」
KFCは、このメモは自分たちのレシピではないと主張する。
「長年にわたって多くの人が同じような主張をしてきましたが、誰1人正確ではありませんでした。今回のレシピも正しくありません」と、KFCの広報担当はルイビル・クーリエ・ジャーナルに話した。「とは言え、このレシピを使えばおいしいフライドチキンが作れるだろうと思います」
レディントンさんは納得できない。
「私はおいしい食べ物のことで議論したくありません! KFCは議論したいようですが…私は今回のレシピがオリジナルにかなり近いと確信しています」と、彼はクーリア・ジャーナルに話した。
KFCは、秘密のレシピは2フィート(約60センチメートル)のコンクリートと人感センサーに守られた770ポンド(約349キログラム)のデジタル金庫に入れて鍵をかけて保管してあるとホームページで発表している。
KFCは次のように説明する。
11種類のハーブとスパイスを使うKFCの秘伝のレシピは、本当に極秘なので社内でも正確なレシピが知られていないほどです。調合されたスパイスは、最終的な調合の前にアメリカの別の場所から配送されます。弊社はそれを、本物のレシピとは程遠いKFCの猿真似をする模倣者たちに漏れないようにしています。
世界中のメディアが、すぐにレシピを試してみた。
デイリー・メール紙は肯定的な感想だったが、店舗で購入したチキンの方が「若干甘くてしょっぱかった」という。
ニュージーランドのニュースサイトStuff.co.nz.は「作ったチキンと近所にある数店舗のKFCのチキンと比べたら、驚くほど差があった。カーネルはこの現状を悲しんでいるのでは」とコメント。
オーストラリアのニュースサイトNews.com.au.は「おいしかったが、KFCというにはまだまだ」とコメントした。
一つ足りない調味料があるかもしれない。しかしそれは、カーネル・サンダースが使わなかったものだ。トリビューン紙が社内で試食した時、同紙はまたその味が、KFCと全く同じではないことも発見した。 しかし、誰かがグルタミン酸ナトリウム(うま味調味料)を加えた。
「これは上手くいった」と、トリビューン紙で食を担当するジョー・グレイ記者は書いている。「私たちのチキンは、KFCで買ってきたものと区別がつかなかった」
トリビューン紙が入したオリジナルレシピ通りのチキンに、実際にうま味調味料を加えても、結局本物のオリジナルレシピの味と完全に同じにすることは出来ないだろう、と同紙は正式に発表した。
ハフポストUS版より翻訳・加筆しました。
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