「女性が何を着るのか、決める権利は誰にもない」ロンドン市長がブルキニ禁止に声を上げる

「違いに敬意を表し、受け入れ、祝福しよう」

ロンドンのサディク・カーン市長(左)とパリのアンヌ・イダルゴ市長(右)(MICHEL EULER/AP)

フランスのいくつかの自治体で行われている、イスラム教徒の女性のための水着「ブルキニ」着用禁止に、フランス国内・海外から非難の声があがっている。

8月23日には、ビーチで女性が頭を覆っていたスカーフと、長袖の服を警官に脱ぐように強制されたと報じられ、物議を呼んだ

パリのアンヌ・イダルゴ市長と会見するために、現地を訪れていたロンドンのサディク・カーン市長も、会見でブルキニ禁止に反対する姿勢を明らかにした。

イスラム教徒でもあるカーン市長は、なぜ反対するのかを尋ねられ、「女性に何を着るかを、指図すべきではない」と答えた。さらにイブニング・スタンダード紙にこう述べている。

「女性に何を着ていいか、着てはいけないかを、誰かが決めるべきではないと思います。ただそれだけ、シンプルです」

「(ブルキニ禁止は)正しい決定ではありません。私たちはまだ完璧ではありません。しかしロンドンでは、違いを許容するのではなく、違いに敬意を表し、受け入れ、祝福しています。それはロンドンが誇れることの一つです」

ロンドンのフランス大使館の前では、8月25日にブルキニ禁止令に対する抗議活動が行われ、水着を着たり、スカーフで頭を覆った人たちが、「あなたの好きなものを着よう」「イスラム嫌悪は自由を生まない」といったスローガンを掲げて、反対の声をあげた。

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ハフポストUK版に掲載された記事を翻訳しました。