「税金を投入したのにメダルが取れなかったという議論は恐ろしい」 為末大氏が訴える

2001年、05年の世界陸上男子400m障害の銅メダリスト、為末大氏(38)が8月15日、自身のTwitterで「税金を投入したのにメダルが取れなかった」という議論に改めて反論した。国費を投入して育成したオリンピック選手が、大会で成績不振だった場合に責任を問う風潮に一石を投じた。

2001年、05年の世界陸上男子400m障害の銅メダリスト、為末大氏(38)が8月15日、自身のTwitterで「税金を投入したのにメダルが取れなかったという議論は恐ろしい」と訴えた。

新国立競技場の検証委員会の初会合に臨む元陸上選手の為末大氏=2015年8月7日、東京・霞が関

為末氏は「税金が使われていない人間などいないわけだから、すべての人が税金を使われただけに見合うリターンを国家にもたらしているのかという発想になる」として、「見合う結果が出なかったなら次の予算を削ればいいと思う」などと投稿した。

この問題をめぐっては、政治評論家の竹田恒泰氏が2014年に「日本は国費を使って選手を送り出してます。選手個人の思い出づくりのために選手を出しているわけではありません」と、好成績を取れなかったオリンピック選手への苦言を呈したことに対し、為末氏が「ブラック企業の論理」と反論していた

為末氏のツイートは以下の通り。

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