錦織圭が銅メダル「日本のために頑張るのは楽しかった」 ナダルを破り96年ぶりの快挙【リオオリンピック】

錦織圭が世界ランキング5位でスペイン代表のラファエル・ナダルと対戦した。

リオデジャネイロ・オリンピック10日目の8月14日(現地時間)、テニス男子シングルス3位決定戦で錦織圭(26)が世界ランキング5位でスペイン代表のラファエル・ナダル(30)を6-2、6-7、6-3で破り、銅メダルを獲得した。テニス男子で日本勢がメダルを獲得するのは、1920年アントワープオリンピックで銀メダルに輝いた熊谷一弥以来、96年ぶりの快挙。

ナダルはロジャー・フェデラー(スイス)、ノバク・ジョコビッチ、アンディ・マレー(イギリス)と並んで男子テニス界の「ビッグ4」と呼ばれており、錦織は過去の対戦で1勝9敗と負け越していたが、この日の錦織は積極的に攻めた。

第1セットは、ナダルのサービスゲームだった第5ゲームでナダルのミスを誘い、錦織が1歩ぬけ出す。そのまま、第6〜8ゲームを連取し、6-2でセットを獲得した。

第2セットは錦織が先行していたが、ダブルフォルトなどのミスが出て、ナダルが逆転し接戦になる。錦織もタイブレークに持ち込むが、リターンエースなどを決めたナダルがセットを取った。第2セットの試合時間は、76分だった。

第3セットは錦織が第4ゲームをブレイク。第9ゲームではサービスエースを決め、そのまま逃げ切り、セットを獲得した。

錦織は試合の後、「すごく苦しい場面が何度もあって、最後、気力を振り絞った」などとコメント。「タフな試合を勝てたというのが、いい経験値になった」と述べた。2セット目を落としたことや、3セット目の勝利については、「何度も落ちかけた場面はありましたが、ファイナルはいつも粘って勝っているので、2セット目のことは忘れてプレイした」と話した。

試合を終えて「ホッとした」と話したと錦織。今大会について「楽しかった。難しい場面、苦しい場面もあったが、最後までファイトして日本のために頑張るというのは、心地いいというか、楽しかった」と笑顔を見せた。

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