元横綱・千代の富士の九重親方が亡くなって一夜明けた8月1日、現役時代の師匠で相撲解説者の元横綱・北の富士勝昭さん(74)が東京都墨田区の九重部屋に弔問に訪れた。「穏やかで、千代の富士らしい顔だった」などと話した。日刊スポーツなどが報じた。
2人はもともと兄弟弟子だったが、北の富士さんが部屋を継承したため師弟関係に。その後千代の富士、北勝海(現八角理事長)を横綱に育てたが「これだけの弟子は2度と出るとは思わなかった。千代の富士とは縁もあって、横綱になってくれて先代に面目が立った。素晴らしい弟子に恵まれた」と明かした。
3年前には大鵬さん、昨年11月には北の湖前理事長と、昭和の大横綱の相次ぐ訃報に「何でだろうねえ、強い順番で逝っちゃうんだな…」。61歳の若さでこの世を去った弟子に対しては「これは、もう若いも何も…。悔しいよね。本人も悔しいでしょう」と代弁した。
(北の富士さん、九重親方弔問「強い順番で…」 - 日刊スポーツより 2016/08/01 19:09)
北の富士さんは印象に残った一番として、連勝が53で止まった1988年九州場所の大乃国戦を挙げた。
一方、九重親方が亡くなったことについて、同じ九重部屋で育ち、弟弟子だった日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)が1日、都内で取材に応じ、「とてつもない精神力で、勝負への貪欲さは見習うところがたくさんあった」と涙をこらえながら話した。
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