民主党のバーニー・サンダース上院議員が再び、民主党の大統領候補に指名されるヒラリー・クリントン氏の元に結集するよう、自身の支持者たちに促した。サンダース氏は、民主党全国大会(DNC)でヒラリー氏にヤジを飛ばすのは、ドナルド・トランプ大統領の実現を阻止するよりも安易だと述べた。
民主党全国大会の最中、7月26日に行われたカリフォルニア州の代議員団朝食会に予告なく登場したサンダース氏が「ドナルド・トランプを打倒し、ヒラリー・クリントンを選出する」ことが必要だと述べると、喝采とブーイングが入り交じった反応に出くわした。
「ブーイングを飛ばすのは簡単だが、ドナルド・トランプが大統領、という状況で生きる羽目になる自分の子供たちの顔を見るのは、もっと大変なことだ」と、サンダース氏は述べた。
「ドナルド・トランプはこの国の現代史において最悪の大統領候補だ」
バーニー「ブーイングを飛ばすのは簡単だ、トランプ大統領という現実に対処するのははるかに大変だ」
民主党全国大会とクリントン氏が、バージニア州選出上院議員のティム・ケイン氏を副大統領候補に選んだことに失望するサンダース支持派の代議員の中には、革新的なサンダース氏の政治運動をまだ諦めきれない人たちもいる。
サンダース氏の支持者たちは7月25日、クリントン氏とケイン氏を支持するよう促したサンダース氏にブーイングを飛ばした。カリフォルニア州代議員団の朝食会では、サンダース氏支持派の代議員たちが演説者を次々に野次を飛ばし、混乱に陥った。野次られた演説者たちの中には、下院院内総務のナンシー・ペロシ氏やカリフォルニア州長官アレックス・パディラ氏も含まれる。また、サンダース氏支持派の代議員団は会見で、28日のクリントン氏の指名受諾演説中に退出する可能性を否定しなかった。
サンダース氏は、党大会においてそのような抗議は避けるよう代議員たちに促した。
「ブーイング、背中を向けること、退出すること。そういったデモストレーションで私たちの運動の信頼性は損なわれてしまう」。代議員たちに向けたメッセージの中で、サンダース氏はこう述べた。「それこそ、商業主義のメディアが求めているものなのです。それこそ、ドナルド・トランプが求めているものなのです。しかしそれは、この国の革新的運動を発展させるものではありません」
ハフポストUS版より翻訳・加筆しました。
関連記事