元復興相の平野達男参院議員が7月12日付けで、自民党に入党届けを出し、自民は入党を認める見通しと朝日新聞デジタルなどが報じた。参院選の結果、自民党の議席は現在121議席。平野氏が入党すれば27年ぶりに自民党が単独過半数を得ることになる。
さらに、自民、公明、おおさか維新、日本のこころの、改憲に前向きとされる4党の勢力で参院は163議席となり、無所属議員を含めなくても憲法改正の発議に必要な「3分の2」を上回ることになった。
ただ「改憲4党」の中は一枚岩ではなく、公明は選挙後に「9条は変えない」との立場を明言している。逆に、民進の中にも改憲に前向きな勢力があることから、自民党の谷垣禎一幹事長は改憲は「野党第1党と折り合うものを」と、野党側も取り込みたい意向を表明している。
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■民主党政権下で復興相も 平野達男氏とは
公式サイトなどによると平野達男参院議員は、2001年に参院選岩手選挙区から旧自由党の公認で出馬し初当選。2期目の2007年には民主党から出馬し当選、2012年2月〜12月に民主党政権下で初代の復興相を務めた。2012年には行動を共にしていた小沢一郎氏が民主党を離党したが、同調しなかった。その後、2013年7月の参院選前に民主党に離党届けを提出し除籍処分になった。その参院選では岩手選挙区から無所属で出馬し3期目の当選を果たしていた。
2015年には自民党の支援を得て岩手県知事選への立候補を一時表明し、その後取りやめた経緯もある。
参院選直後の平野氏の入党で自民党の単独過半数を達成する見通しとなったことに、Twitter上では疑問の声も上がっている。
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