韓国で文具・デザイン用品を販売する「Ban8」が、2015年から2回にわたって、市民から韓国・国家人権委員会に「キャッチコピーが性差別的だ」とする是正要求を起こされている。
一生懸命勉強すれば、あの男は私のもの
一生懸命勉強すれば、女たちが群がってくる
ええっ!顔が可愛ければ勉強しなくてもいいって 早く本を読まなきゃ…
(上)あと10分勉強すれば、夫の職業が変わる(下)あと10分勉強すれば、妻の顔が変わる
僕が勉強できるのはパパのおかげ 私が美人なのはママのおかげ
おまえの顔じゃ、ホント、勉強を頑張らないとね!
「女性新聞」によると、7月4日、「学閥のない社会のための光州市民の集い」など、光州周辺の人権団体が、国家人権委員会と公正取引委員会に陳情書を提出し、以下のように指摘した。
「外見に関連するすべての商品の登場人物は女性として描かれており、女性は能力でなく外見を要求されるという、間違った社会認識が露呈した」
「女性の外見は『重要な能力』の一つだという差別的な内容を含んだキャッチコピーであり、まちがった性的固定観念を呼び起こした」
「人権尊重と社会的な義務を果たさない企業による差別行為だ。業者自ら人権への悩みと、社会差別への認識を変える契機になることを求める」
上:あと10分勉強すれば、夫の職業が変わる
あと10分勉強すれば、妻の顔が変わる
下:(両方とも)今、遊んでいると、一生独身
Ban8は2015年2月にも人権委員会に同様の陳情書を出され、謝罪文を発表している。
ハンギョレによると、当時もBan8は「『あと10分勉強すれば、妻の顔が変わる』『一生懸命勉強して成功すれば、女たちが群がってくる』『大学行って合コンする?工場行ってミシン動かす?』などのキャッチコピーをつけたノートを販売し、社長が「性別、学力、職業などを卑下する意図はまったくありませんでした。さらに慎重に製品をつくり、よいメッセージを込めるよう努力します」との謝罪文を発表してこれらの商品の販売を中止した。
しかし、謝罪文を発表してわずか1年で、似たような製品を販売していることが確認されている。女性新聞の2016年4月の取材に対しBan8は「今は問題になったが、当時は『面白い』など、反応がよかった」「問題になれば、そのときはすぐに対処する」と釈明した。
この記事はハフポスト韓国版に掲載されたものを翻訳しました。
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