町職員もタヌキに化かされた? 青森県南部町は6月27日、「子グマ」として保護していた動物2頭がタヌキの幼獣だったと発表した。南部町の担当者はハフポスト日本版の取材に対して「よく似ているのでクマだと思い込んでしまった」と話している。
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同町によると、2匹とも体長は約20センチ。全身が黒っぽい毛に覆われている。16日に町内の会社敷地内で、同社役員の男性が見つけた。南部町では、生後間もないツキノワグマの子とみて捕獲後、住民に危害を与える恐れのある親グマを誘い出すため、2頭をわな付きのおりに入れたが、親グマは現れなかった。「育児放棄された可能性が高い」と判断し、町では動物園などの引き取り手を探していたという。
発見の1週間後、動物園関係者から「タヌキではないか」と指摘を受けたほか、八戸市内の獣医も「タヌキの可能性が高い」という見方を示していた。その後、森林総合研究所東北支所が「子ダヌキですね」と確認した。
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隣県の秋田県でクマに襲われたと見られる4人が死亡する事件が起きるなど、2016年に入ってから全国的にクマの目撃情報が増えている。南部町では2015年に3件だったが、2016年に入って27日現在で8件に上った。
2頭の子ダヌキは発見者の男性が預かっており、キツネなどの他の動物に襲われずに独り立ちできる時期まで飼育した上で、森に帰す予定だ。
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