野外音楽フェスティバル「FUJI ROCK FESTIVAL」(フジロック・フェスティバル'16)に、学生団体「SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動)」の中心メンバー奥田愛基さんやジャーナリストの津田大介さんらが出演することに批判が上がったことについて、6月26日放送のフジテレビ系「ワイドナショー」で様々な意見が出た。
この日の番組では、ネットで上がった「政治を持ち込むな」「音楽の政治利用」などの批判に、人気ロックバンド「アジアン・カンフー・ジェネレーション」(アジカン)のボーカル・後藤正文さんらが「フジロックのこと知らない人が言ってる」などと反論したことが紹介され、出演者が意見を述べた。
「呼ばれるまで絶対行かない」がフジロックが好きだという脚本家の宮藤官九郎は「ロックってのがそういうものになっちゃったのかなとは、後藤さんと同じで思いますね。もともとはジョン・レノンとかありましたけど、それすら離れちゃったのかな。楽しければいいという雰囲気はありましたよね」と同意した。
フジロックに行ったことがないというアイドルグループ「AKB48」の指原莉乃は「今や夏の風物詩として、お祭り感覚で音楽を聴きに行く人の方が多いわけじゃないですか。こんな大きい場所で戦争なんとかってやってたら、興ざめって人もいるかもしれないけど、小さいステージなんですよね。フジロックが政治と絡まっていちばん大きいイベントがそれですってなると嫌だけど、見たい人だけ見ればいいんじゃないと」と話した。
社会学者の古市憲寿氏は「フジロックって政治と相性よかったので、何を今更って感じですけど。SEALDsって嫌われてるんですかねえ。あれは可哀想な話で、SEALDsって活動始めた頃は、16ビートのカッコいいラップをやってたんですよ。それが規模が大きくなるにつれて、おじいちゃんおばあちゃんも参加してくるから、めっちゃださいラップになっていった」と、独自の見方を示した。
ホストの松本人志は「いろんな人が出てるんでしょ。幕の内弁当みたいなもん。嫌いなおかずも入ってるでしょ」と述べた上で、MCの東野幸治が「芸能人が政治的なことを発言するのも大変ですよね」と振ると、「本当に嫌うよね。難しいところがあるなあ。俺はそこはやっていこうと思うけどなあ」と、政治に関する発言を続ける意思を示した。
松本人志は同番組で、2015年に与党が進めた集団的自衛権の容認や安全保障法制について「このままだと当て逃げされる」とコメントするなど、政治に関する発言を積極的にすることで知られる。
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