イラク軍は6月26日、イスラム教過激派組織「イスラム国」(IS)が支配していたイラク中部の都市ファルージャの奪還を完了したと発表した。ウォール・ストリート・ジャーナルなどが報じた。
NHKニュースによると、イラク政府軍は国営テレビを通して声明を発表し、「イラクの人々に素晴らしい知らせを届ける。ファルージャでの戦いは終わった」として、完全に制圧したと宣言したという。ただし市内にはISが仕掛けた爆弾や、戦闘員が潜んでいる可能性があるため、住民の帰還には時間がかかる見通しだ。
Advertisement
これを受けてイラク政府は今後、北部にあるIS最大の拠点モスルの奪還に向けて、戦力を集中するものとみられる。
ニューズウィーク日本版では、2014年春にISがファルージャに入り、政府の支配がきかなくなって以来、2年半ぶりに政府の統制下に戻ったと報じている。
関連記事