EU離脱(ブレグジット)を問う国民投票が6月23日に迫るイギリスでは、まるで4000年くらい続いたのではないかというほど長かった国民投票のキャンペーンが終わった。政治家たちが国民に投票を呼び掛け続けた最後のキャンペーンも、期待に違わず盛り上がった。
国民投票は23日午前7時(日本時間午後3時)から始まり、午後10時(同24日午前6時)に終了する。即日開票され、早ければ24日未明(同正午ごろ)には大勢が判明する見通し。
離脱派、残留派は、最後にどんなキャンペーンをしたのか。各メディアや政治家の最後の訴えを紹介する。
これまで徹底的にEU離脱のキャンペーンを進めてきたデイリー・メール紙は、この日も同様に、EU離脱への投票を国民に呼び掛けた。
デイリー・メール紙の見出し:嘘や欲に目のくらんだエリートたち。もしくは、荒廃して死にゆくヨーローッパの外の素晴らしい未来。もしあなたがイギリスを信じるのなら、EU離脱に投票しよう
すでにEU離脱支持を表明したザ・サン紙は、エリザベス女王を使った「ブレグジット女王」が見出しを飾った。
22日のザ・サン紙の見出し:EUに留まるべき3つの妥当な理由を述べよ
デイリー・エクスプレス紙も「イギリスをEUの外へ。歴史の道筋を変える時だ。離脱に投票を」という見出しを掲げた。
■ 各党の政治家、著名人も最後の訴え
各党の党首も最後のキャンペーンに参加した。
離脱派のイギリス独立党のナイジェル・ファラージ党首はパスポートを振りかざした。
残留派のキャメロン首相は「IN」と書かれたクッションの間に座った。
離脱派のボリス・ジョンソン前ロンドン市長は……魚にキスしていた。
著名人も最後の呼びかけをした。
ダーツの伝説的プレーヤー、ボビー・ジョージはこのようなツイートをした。
みなさんの未来、そして私の未来がめちゃくちゃにされるのを止めるのにかかる時間は、わずか5秒です!
「ハリー・ポッター」シリーズの著者J・K・ローリングは、ボビー・ジョージの投稿を引用し、このように話した。
今回のキャンペーンの中で、最も素晴らしいメッセージでしょう。
モデルのエリザベス・ハーレイも、自分なりの方法で意見を表明した。
あなたの考えがどちらであっても、必ず明日の国民投票で投票してください。私はEU離脱に賛成で、結果がどうなっても泣いたり笑ったりはしません。でもEU離脱に投票します!
ハフポストUK版より翻訳・加筆しました。
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