ツェッペリンの代表曲は盗作でない、と司法が認めた。
イギリスの伝説的ロックバンド、レッド・ツェッペリンの1971年の世界的ヒット曲「天国への階段」(原題:"Stairway to Heaven")が、アメリカのバンド「スピリット」の作品に酷似しているとして争われた裁判で、ロサンゼルス連邦地裁の陪審は6月24日、曲はオリジナルだとする判断を下した。
裁判は、「スピリット」でギタリストを務めた故ランディ・カリフォルニアさんの遺産管財人が、スピリットの1967年の作品「トーラス」(Taurus)に酷似しているとして、「天国への階段」を共同作曲したロバート・プラントさんとジミー・ペイジさんを訴えていた。
裁判でペイジさんは、「トーラス」を聴いたことがないと主張していた。しかしロイターによると地裁は、ペイジさんが「トーラス」の曲を収録した「スピリット」のアルバムを持っていたことを認めた。その上で、盗作を疑われたトーラスのギターリフは、「天国への階段」のイントロのコードと本質的に異なると結論づけた。
ペイジさんとプラントさん、そしてワーナー・ミュージックはコメントを出した。
裁判所の良心的で、私たちの主張を認めた判断をうれしく思います。「天国への階段」のオリジナリティーに対する疑問に結論を出し、私たちが45年間思ってきたことを認めました。ファンの皆様の支援に感謝し、私たちを巡る法的論争が終結することを期待しています。 ――ジミー・ペイジとロバート・プラント
ワーナー・ミュージック・グループでは、私たちのアーティストを支援し、創作の自由を守ることは絶対だと考えています。裁判所がレッド・ツェッペリンの主張を認め、「天国への階段」の真の起源を再確認したことを喜んでいます。レッド・ツェッペリンは歴史上最も偉大なバンドの一つであり、ジミー・ペイジとロバート・プラントは、影響力ある不朽のロックの名曲を数多く生み出した比類なき作曲家です。
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