主要世界経済機関の事務総長が、アメリカ大統領選で共和党の候補指名を確実にした実業家のドナルド・トランプ氏を、「レイシストだ」と断言した。
経済協力開発機構(OECD)の事務総長、アンヘル・グリア氏は6月17日、アルジャジーラ紙に対し(アメリカで)共和党から選出された大統領候補を表す言葉としては「レイシストが相応しい」と述べた。グリア氏はメキシコ出身で、財務大臣を務めたこともある。
Advertisement
グリア氏は、数年前にドナルド・トランプをレイシストと批判したビセンテ・フォックス元メキシコ大統領と同意見だとも述べた。トランプ氏は、アメリカに不法入国したメキシコ人の一部が「レイプ犯」となっているため、アメリカ・メキシコ国境間に高い壁を建設すると公約している。
メキシコはアメリカにとってきわめて重要な貿易パートナーである。購買力平価ベースで世界11番目の経済大国であるほか(IMF調べ)、アメリカからするとカナダに次いで2番目の輸入大国でもある。
トランプをレイシストだと発言したグリア氏は、これで多くの著名人や(ハフポストを含む)メディアの主張に賛同することになった。私たちは、トランプの行動を「教科書的な意味での」レイシストだとは言えないというアメリカ共和党によるトランプ寄りの言い訳に与しない。
編注:ドナルド・トランプ氏は世界に16億人いるイスラム教徒をアメリカから締め出すと繰り返し発言してきた、嘘ばかりつき、極度に外国人を嫌い、人種差別主義者、ミソジニスト(女性蔑視の人たち)、バーサ―(オバマ大統領の出生地はアメリカではないと主張する人たち)として知られる人物である。
Advertisement
ハフポストUS版より翻訳・加筆しました。
【関連記事】
関連記事