5月27日夕方、広島の原爆慰霊碑前で「核なき世界」への決意を語ったオバマ大統領は、演説後に被爆者団体「日本原水爆被害者団体協議会」(日本被団協)の代表委員を務める坪井直氏らと握手をしながら笑顔で会話を交わした。
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オバマ大統領と笑顔で握手を交わす坪井直氏
NHKが放送したインタビューによると、坪井さんはオバマ氏と握手を交わしながら、「人類の幸せを掴むためにいろいろなことを語ってくれて、私は胸がワクワクしました。91歳ですけどまだ生きますよ」と話しかけたという。
坪井さんによると、「あの事件は既に歴史の一コマであり不幸な一コマであった。アメリカではなく、人類の過ちであった。未来に向かって頑張りましょう。プラハ演説(2009年)でノーベル平和賞を取ったのだから、遊んどったらダメですよ。未来志向で、核兵器のない世界を作り上げましょう」と語りかけるとオバマ氏は笑顔で同意するように応じ、2人で何度も握手をしたという。
自身も被爆者で、原爆で亡くなった元米兵捕虜の研究や追悼を続けてきた森重昭さんは、オバマ大統領と対面すると涙ぐみ、抱き寄せられると感極まったような表情を見せた。記者に「どんな話を?」と聞かれたが「舞い上がっちゃって覚えてない」と話した。
【訂正】2016/05/28 17:30
当初の記事で、タイトルを『オバマ大統領、被爆者と抱き合う 「駆け引きのない世界を」に笑顔』としていましたが、正しくは『オバマ大統領、被爆者と抱き合う 「核兵器のない世界を」に笑顔』でした。
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