大阪女子短大、閉校へ

60年以上の歴史を持つ大阪女子短期大学が閉校することになった。
大阪女子短期大学 Facebookページより

60年以上の歴史を持つ大阪女子短期大学(藤井寺市)が、2018年春に閉校することを前提に、2017年度の学生募集を中止することになった。運営する学校法人「谷岡学園」が5月17日に発表した。少子化の影響もあり、厳しい経営状況が続いているという。

大阪女子短大は、1955年に開学した私立大学。「生活科学科」と「幼児教育科」の2学科からなり、約520人が在学している。

NHKニュースによると、開校以来、約1万6000人の卒業生を送り出してきたが、近年では4年制大学や専門学校への志向が強まり、入学者が減少していた。

文部科学省の「学校基本調査」によると、2015年度は4年制大学への進学率が48.9%なのに対し、短大への進学率は5.2%となっていた。短大への進学率は減少を続けている。

なお、日本私立学校振興・共済事業団のレポートによると、2015年度の短大の入学定員充足率は92.78%。短大全体に占める未充足校の割合は、61%となっており、充足率が60%を下回る短大は23校存在した。

日本私立学校振興・共済事業団「2015年度私立大学・短期大学等入学志願動向」より

定員充足率を地域別に見ると、関東地域(茨城・栃木・群馬)が、83.25%と最も低くなっていた。

日本私立学校振興・共済事業団「2015年度私立大学・短期大学等入学志願動向」より

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【訂正】2016/05/20 22:45

当初の記事でタイトルを「定員75%割れ」としていましたが、定員数に誤りがあったため、タイトル及び本文を修正しました。

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