三菱自動車は4月20日、車両の燃費試験で不正行為があったことを明らかにした。相川哲郎社長が同日午後5時から東京都内で記者会見を始め、詳細を説明した。NHKニュースなどが報じた。国に提出したデータで不正な操作を行っていたという。
関係者によりますと、三菱自動車が販売した、いずれも軽自動車の「eKワゴン」と「eKスペース」のほか、日産自動車向けに生産した「デイズ」と「デイズルークス」で、実際よりも燃費をよく見せる不正を行っていたということです。
対象となる台数は60万台規模に上る可能性があるということです。
(三菱自動車 燃費試験で不正行為 社長が会見へ | NHKニュースより 2016/04/20 15:06)
三菱自動車は、リコール(無料の回収・修理)につながるクレーム情報を隠蔽していたことが2000年に発覚した。ブランドが失墜し、経営危機に陥った。
サンケイビズは「組織的な不正行為が確認されれば、再び消費者の信頼を失いかねず、経営陣の責任問題や業績悪化につながる恐れもある」と指摘している。
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