台湾のブログが「北九州市を震源とする大地震が起きる」と掲載したことで動揺が広がっていることについて、NHKは4月20日、公式Twitterで「現代の科学では時間や場所を具体的に特定する地震予知は確立されていません」として、注意を促した。
■台湾の「地震予測研究所」とは?
台湾の「地震予測研究所」は、林湧森氏が所長を務める民間団体。4月19日、福岡県北九州市で地震の規模を示すマグニチュードが8.0を超える大地震が22日までに起きるという内容の投稿をしていた。根拠は北九州市内の放射線量の推移が、熊本地震前と似ていることだという。
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「地震予測研究所」では9日、「3日以内に南日本または台湾でマグニチュード6.3の地震が起きる」と投稿していたことで、ネット上では「熊本地震を的中させた」と話題になった。
ただし、熊本県内を震源とするマグニチュード6.5と7.3の大地震が起きたのは14日と15日なので、「3日以内」というのは外れている。しかも、このブログでは月に平均50回以上も世界各地の「地震予知」を繰り返しているため、たまたま近い時期に当たっただけの可能性もある。
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