熊本地震によって、熊本城は櫓や門など重要文化財に指定されている13の建築物全てで深刻な被害が出ている。NHKニュースなどが4月18日までに報じた。全長242メートルの長塀は、約100メートルが倒壊。東十八間櫓は石垣ごと崩落した。往事の姿を残す5階建ての宇土櫓も一部損壊した。
戦後に復元された建物も大きな被害が出ている。1960年再建の大天守は屋根瓦が剥がれ、しゃちほこも落下。2005年再建の飯田丸五階櫓は石垣の崩壊が続き、櫓がいつ落下してもおかしくない状態となっている。熊本城総合事務所は、「修復に10年以上を要する可能性がある」との見通しを明らかにした。
加藤清正が築き、日本三大名城の一つとして知られる熊本城は、今どうなっているのか。熊本城のFacebookなどを元に、被災状況を比較写真でまとめた。
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■本丸の石垣
地震で崩落した熊本城の石垣。奥は天守閣=15日午前7時44分、熊本市(時事通信社)
■戌亥(いぬい)櫓(2003年再建)
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■飯田丸五階櫓(2005年再建)
■北十八間櫓、東十八間櫓、五間櫓(いずれも国指定重要文化財)
熊本城のFacebookによると、東十八間櫓と北十八間櫓が崩壊。かろうじて残っているのは五間櫓だけだという。
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■数寄屋丸二階御広間(1989年再建)
■西大手門(2003年再建)
■小天守の下の石門
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■備前堀の長塀
■宇土櫓(国指定重要文化財)
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■大天守(1960年再建)
2009年撮影 FLICKR/TANAKA JUUYOH
屋根瓦やしゃちほこなどが崩れた熊本城=16日午前、熊本市(時事通信社)
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