イタリアにあるアッチャロリは人口およそ2000人の小さな町で、人々は喫煙し、ジョギングをすることもなく、太っている人もいる。しかし驚くべきことに約300人は100歳以上で、そのうち2割は110歳以上なのだ。
彼らの長寿の秘訣はいったい何だろうか。研究はまだ途中だが、カリフォルニア大学サンディエゴ校医学部で循環器専門のアラン・マイセル博士は、長寿の秘訣は優良な遺伝子と良い食事の組み合わせだと、NPRに対して語った。
イタリア、アッチャロリには100歳を超える住民が300人近く暮らしており、科学者たちは彼らの生活習慣を研究している。
では、良い食事とは具体的にどういったものだろうか。研究グループはアッチャロリの際立った長寿の理由を2つの食材と結び付けている。マイセル氏とサピエンツァ・ローマ大学の同僚達が気付いたのは、アッチャロリの100歳以上のお年寄り達は皆カタクチイワシ(サーディン)とローズマリーを大量に食べているという事だった。彼らは、基本的に毎食においてそれらを食べているという。
「彼らはほとんど全ての料理に植物のローズマリーを使います」と、マイセル氏は言う。「どんな形で食べようと、それらが認知機能障害と老化をある程度防ぐことが研究で明らかになりました」
また、その他の生活習慣にも長寿の秘密があった。アッチャロリの住民は長距離を歩き、日常的に徒歩で移動する。それは彼らの村が起伏のある沿岸に沿った人里離れた場所に位置していることが原因だ。一方で、夜になると住民達は安静にするという。
研究は6ヶ月以上費やしてアッチャロリの人たちを観察し、血液サンプルやアンケート、また運動量の観測を通して、彼らの生活のほぼ全ての側面を調べるという手法で行われる。
「このプロジェクトは、健康的に年を重ねるための秘訣を解き明かすだけでなく、世界中の研究グループをより近い関係にしたり、それによって科学が進むことで高齢化社会に対してより改善された医療を届けられるようになる目的もあります」調査にあたるサピエンツァ・ローマ大学の救急医療の教授、サルバトール・ディソーマ博士は声明の中で述べた。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。