2014年2月の東京都知事選に立候補し、落選した元航空幕僚長・田母神俊雄容疑者(67)の資金管理団体で多額の政治資金が使途不明になっている問題で、東京地検特捜部は4月14日、複数の運動員らに現金を配布したとして、公選法違反容疑(運動員買収)で田母神容疑者と、当時の選対事務局長だった島本順光容疑者(69)を逮捕した。産経ニュースなどが報じた。
朝日新聞デジタルによると、容疑は次の通り。
発表によると、田母神容疑者は都知事選後の同年3月、選挙運動の報酬の目的で島本容疑者に現金200万円を支払った疑いがある。また、2人は共謀して同年3~5月、選挙運動をした男性5人に計280万円を支払った疑いがある。
(田母神・元空幕長を逮捕 選挙運動員に現金配った疑い:朝日新聞デジタルより 2016/04/14 10:42)
田母神容疑者はこれまで、「現金を配ることを了承したつもりはなく、指示したこともない」などと、みずからの関わりを否定していた。
田母神容疑者は14日朝、逮捕される前に自身のTwitterに次のような投稿をしていた。
知事選挙の前に設立された、田母神容疑者の資金管理団体「田母神としおの会」を巡って、特捜部は3月、政治資金を不正に流用した業務上横領の疑いで強制捜査に乗り出していた。特捜部は、政治資金の一部が選挙運動の報酬として支払われていた疑いがあるとして、公職選挙法違反の疑いでも捜査を進めていた。
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