【とと姉ちゃん】高畑充希、第2週以降の見どころは…「いい男がいないところ!」
「とにかく“とと”がかっこいい。幽霊でもいいから、ととに会いたい。西島秀俊さんと共演するシーンを作ってほしいと、脚本家の西田征史さんに頼んだのですが、『無理』と言われてしました(笑)。悔しい限りです」。
笑い混じりにこう話すのは4日にスタートしたNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』(月~土 前8:00 総合ほか)のヒロイン・小橋常子を演じる高畑充希。ヒロインの幼少期を描いた“エピソード0”とも言える第1週が終わり、第2週(11日)からが彼女の出番だ。
昭和初期。この時代には珍しく、ヒロインが生まれ育った小橋家では、父親を「とと」、母親を「かか」と呼び、お互いを尊重しあいながら、日々の小さな幸せを大切にして暮らしていた。
ところが、長女・常子が11歳の時、ととが結核で亡くなってしまう。亡くなる数日前にととは常子に「ととの代わりになってかかと妹たちを守ってやってほしいんだ」と託す。
「これまで西島秀俊さんの出演作品を拝見していて、クールな役のイメージがあったんですけど、『とと姉ちゃん』のととは、想像していたよりも柔らかくて、チャーミングで、あったかくて。小橋家3姉妹にとって、ととは一番かっこいい存在で、理想で、特に私が演じる常子にとっては考え方の基準となっている人。そして、私を含め3姉妹を演じる相楽樹ちゃん(次女・鞠子)、杉咲花ちゃん(三女・美子)、子役ちゃんたちも皆、西島さんのファンです」。
残念ながら、第1週で西島の出番はほぼ終了。今後は、回想シーンに登場するのみだ。
「2週目から続々と登場人物も増えて、雰囲気も変わっていきますが、第1週で描かれた家族の形はずっと根底に流れています。第1週のととがいて、かかがいて、3姉妹がいる小橋家の何気ない日常があったからこそ、第2週以降、かかと3姉妹が頑張っている姿が胸に迫ってきたり、明るいシーンなのにふと、ととのことが思い出されたり。視聴者の皆さんもそうであってくれたら、うれしいです」。
高畑が演じる常子は、戦後、生活情報誌『暮しの手帖』を創刊した大橋鎭子さんがモチーフになっている。
ドラマは、亡き父に代わって、母と2人の妹を守るため、型破りの奮闘を見せる常子を中心に、戦前、戦中、戦後の激動をたくましく生きる人々の悲喜こもごも、家族のために頑張ってきた常子が、やがて多くの人々の幸せを願い、日々の暮らしに役立つ雑誌を作り上げるまでの過程を、チーフプロデューサー曰く「じっくり描いていく」。
昨年11月から撮影が始まり、早5ヶ月。
常子のキャラクターについて、高畑は「常子は自分のことは二の次で、とにかく家族のため、人のために動いている。それが原動力になっている人。それでいて好奇心旺盛でバイタリティーにあふれていて。そんな常子を演じていると、私自身もいままで以上にいろんなことに興味を持てたり、いままで以上に楽しめたり、この作品のテーマじゃないけど、毎日の中に、宝石ってあるんだな、というのを実感している日々。台本を読みながら、ずっと彼女のこと見ていたいなって、思う。そんな女性を私もしっかり演じていきたいと思っています」と親しみを込めて語った。
今後の見どころは「皆、ちょっとヘンなところ、ですかね(笑)。常子はいい子だけど、いい子過ぎて、ちょっとヘン。人のために突っ走り過ぎて、ヘン。第3週以降、かかの実家の東京・深川で出会う人たちも、どこかヘンな人たちばかり。おまけに、いい男が出てこないところも見どころ」と爆弾発言!?
「男性キャラクターは皆、個性が強くて面白い。ものすごくナルシストな清を演じる大野拓朗さん。植物オタクの星野役の坂口健太郎さん。小橋一家がお世話になる森田屋の主人、ピエール瀧さん、青柳商店の番頭を演じる片岡鶴太郎さんも面白い。常子たちの叔父にあたる鉄郎おじさんを演じる向井理さんもこれまでの印象が覆される感じです。私たちに迷惑だけ残して去っていく、引っ掻き回して逃げる役どころなので。でも、かっこいい男性キャラが出てこないところが、いいなと思っていて。かっこいいのはととだけ。ととだけがかっこいい」。
そして、話は冒頭にループしてしまうのだ。
女ばかり4人家族となった小橋家は、経済的に困窮し、第3週でかか・君子(木村多江)の実家を頼ることに。実家は江戸時代から続く材木問屋だった。
しかし、君子と母・滝子(大地真央)の折り合いが悪く、小橋一家は近所の仕出し屋・森田屋に住込みで働くことになる。大野拓朗が演じる清は青柳商店の跡取り養子。坂口健太郎が演じる星野は帝大の植物学研究室で学ぶ大学生で、常子の青春時代を支える青年の一人。
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