水信玄餅が全米を震撼? 「レインドロップ・ケーキ」の登場に日本の本家は...

日本発の雨粒、アメリカで話題に。


日本発の和菓子が、アメリカで話題を呼んでいる。その和菓子の名は「レインドロップ・ケーキ(雨粒ケーキ)」。光り輝く球体は、まるで天からの贈り物のようだ。

ダレン・ウォン氏が、ニューヨークの「スモーガースバーグ・フードマーケット」でレインドロップ・ケーキを販売開始すると、アメリカの様々なメディアが取り上げた

この和菓子は、日本では水信玄餅と呼ばれている。ウォン氏はハフポストUS版の取材に対し、「この素晴らしい食べ物をアメリカに紹介しようと思い立ったのですが、販売までの道のりは、考えていた以上に難しいものでした」と語った。

「形を保ちながら水のような舌触りを残さなければいけません。しかしレインドロップ・ケーキは繊細で、壊れやすいのです」

透明の美しいデザートは、寒天とミネラルウォーターでつくられており、黒蜜ときなこと共にいただく。味はほとんど水のようだが、一番の魅力は食感だ。舌の上を滑り回るような感覚が何とも言えない。しかも、嬉しいことにカロリーはほとんどない。たっぷりの水を含んでおり、水分補給にもなる。

見た目も、食感も、味も申し分ない。「こんなに多くの感覚を使って味わう食べ物は、ほとんどないでしょう」とウォン氏は自信たっぷりに述べた。

ニューヨークでの水信玄餅の出現に、日本の“本家”はどう見ているのか? 山梨で水信玄餅を販売する「金精軒」の担当者は、ハフポスト日本版の電話取材に対し、「レインドロップケーキのことは知っています」としながらも、ウォン氏との関係は否定。静観する考えを示した。同社の水信玄餅との違いについては、レインドロップケーキのほうが「大きいですよね」と笑ってコメントした。

なお、金精軒の水信玄餅は例年、6月から9月までの土日のみという期間限定で販売。「是非、本場の味を試してみて」と担当者は話した。

ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳・加筆しました。