アメリカのケリー国務長官が4月11日に広島市の平和公園を訪問することに、アメリカ国内で波紋が広がっている。アメリカのYahooニュースに掲載されたAFP通信の3日付の記事「アメリカは謝罪すべきではない」など、6日午前11時現在で2600件以上のコメントが投稿されている。
ケリー氏は、広島市で開かれる主要7カ国外相会合(G7)に合わせて平和公園を訪れる。記事は、「日本は、世界の指導者に対し、広島や長崎を訪問して核兵器の恐ろしさを知り、核兵器のない世界に向けた機運を盛り上げることを切望してきた」などと説明。「アメリカのオバマ大統領もまだ、(伊勢志摩サミットなどで)来日中に広島を訪問できるか探っている」などと伝えていた。
多くの読者が反発しているのが、「アメリカは、(広島・長崎への核)攻撃についてこれまで謝罪していない」という一文だ。「謝罪の必要はない」「当時の日本の指導者に責任がある」などのコメントが相次ぎ、あるユーザーは「日本はアメリカを戦争に巻き込んだ。私は敵に対して、申し訳ないとは思わない」などと記事にコメントし、176件の支持を得た。
2015年9月に広島平和記念公園を訪れたというユーザーは、次のように書き込み、21件の支持を得た。
「広島平和記念公園は、間違いなく、歴史的に記憶に残る場所です。日本人は、なぜその場所に初めて原子爆弾が投下されたかには一切触れずに、原子爆弾がどんなに恐ろしいか、人々がどんなにその爆弾に苦しんだかを語り、説明しています。彼らは勇気を持って、特に子供たちに対し、真実を語る必要があります。もしそれができれば、卑怯だなどとは避難されなくなるでしょう。臆病にならないで。間違えたことを認めなさい。それで人々は過去を許し、新しく健全な関係を築けるでしょう」
一方、少数派ではあるが、日本の人々がアメリカを責める気はないとコメントする人も見られた。広島を訪問したことがあるというあるユーザーは、「広島で私たちに対する批判的なものを目にすることはありませんでした。私をガイドしてくれた日本人の男性は、『すべての人々に覚えておいてもらいたいのは、このようなことが再び起こらないようにという願いです』と話しました。私は自分があの日、広島で見たことを忘れないでしょう。誰も私たちを非難しませんでした」などと書き込んだ。