PRESENTED BY SEIKO

「常に時代の一歩先を行く」極限の実用性を求め続けるセイコーダイバーズウオッチ挑戦の歴史

1965年に国産初のダイバーズウオッチを世に送り出し、今なお「究極の時計」を追い求め続けるセイコー。限界以上の環境に挑戦し続けるセイコーの歩みを追った。

厳寒の極地、闇が広がる深海......地球には、生物が存在することすら困難な自然が数多く存在する。そんな過酷な環境下でも使用することができる時計、それがセイコー ダイバーズウオッチだ。

1965年に国産初のダイバーズウオッチを世に送り出したセイコーは、北極、南極、エベレストなど、地球上の過酷な環境でも時を刻み続ける「究極の時計」を追い求め、実証実験を繰り返し、その実用性を証明し続けてきた。

なかでも、1983年から続く深海での実証実験は、JAMSTEC(海洋研究開発機構、旧海洋科学技術センター)の協力の下、深海調査船「しんかい」「かいこう」に装着して過酷な環境で行われた。

水深1000メートル以上となると、手のひらの上に乗用車が乗ったくらいの圧力がかかり、太陽光が全く届かない完全な暗闇となる。そんな極限状況でも、地上と同じように時を刻み続ける―—そんな常識破りの実用性を備えたダイバーズウオッチを追い求め続けてきたのだ。

限界以上の環境に挑戦し続けるセイコーの歩みを追う。

■それは、一通の手紙から始まった。

1965年に国産初のダイバーズウオッチを生んだセイコーは、南極観測越冬隊が使用するなど、過酷な自然環境にも耐えられる時計として信頼を積み重ねてきた。しかし1968年、あるプロダイバーからこんな要望が寄せられた。

「現在市販されているダイバーズウオッチは、300メートルより深い深海には耐えられない。どうか深海でも使えるダイバーズウオッチを作ってほしい」

ダイバーの信頼が揺らぐようなことはあってはならない。ニーズに対して完璧に応えられるダイバーズウオッチを生み出さなくては――セイコーの技術者魂に火が点いた瞬間だった。セイコーは開発プロジェクトチームを結成し、7年間に及ぶ研究開発の末、75年に世界でもトップクラスの気密性や耐久性能を実現した600メートル防水ダイバーズウオッチを完成させた。

世界初、チタン製ケース採用の飽和潜水仕様600メートル防水ダイバーズ(1975年)

しんかい2000 写真提供:JAMSTEC

1983年5月、JAMSTECの有人深海調査船「しんかい2000」のマニピュレーター(マジックハンドのように遠隔操作する装置)に、2個の600メートル飽和潜水用防水ダイバーズウオッチが装着され、保証している耐水圧性能をはるかに超える1062メートルの水圧に耐えた。

1983年の実証実験 写真提供:JAMSTEC

2014年9月には、無人探査機「かいこう7000Ⅱ」に装着された1000メートル飽和潜水用ダイバーズウオッチが、メカニカルモデル、クオーツモデルともに深度3000メートルを越えても稼働していることが確認された。

2014年の実証実験 写真提供:JAMSTEC

さらに2015年11月、JAMSTECの潜水調査船「しんかい6500」のマニピュレーターに装着されたメカニカルハイビート36000搭載の1000メートル飽和潜水用防水ダイバーズウオッチが、水深1,100~1,398mの深海での実験を1日6時間、3日連続で行い、製品出荷時と変わらないセイコー保証精度内で駆動しており、精度、耐磁性、耐熱性、外観などにおいても問題なく、実用性の高さが実証された。

2015年の実証実験 写真提供:JAMSTEC

驚くべきは、これらの潜航実験したダイバーズウオッチが実験のためにカスタマイズされた特注品ではなく、店頭で並べられている在庫品から無作為に選出されたものだということだ。

■世界に認められた技術者の魂

こうした挑戦はどこから来るのだろうか。

セイコーは1965年に国産初のダイバーズウオッチ誕生以来、技術に磨きをかけてきた。その信頼性は国内ばかりか世界にも認められ、ISO(国際標準化機構)やJIS(日本工業規格)の規格の手本にもなっており、本物創りを実現することができるセイコーだからこそ生み出すことができた。

その成果は、「セイコー プロスペックス マリーンマスター プロフェッショナル」に集約されている。

過酷な環境でも何一つ変わらず、当たり前のように時を刻む、さり気なくも強固なパッションがこのシリーズに込められている。

そのパッションは、未知の世界に挑戦する深海探査の科学者たちが語る、「一歩先の技術革新を未来に残す」という使命感にも通じる。

考えうる限りで最も厳しい自然環境下でも、その性能が失われることなく、クールに時を刻み続けるセイコー ダイバーズウオッチ。その陰には、揺らぐことのない実用性と信頼を獲得し、未来に向けてより性能を進化させようとたゆまない努力を続けるセイコーの魂が裏打ちされている。

すべてはユーザーのために。すべては進化のために。

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