Facebook、社員の満足度が「最高」のわけは?

満足度は最高。ストレスレベルは、最も低い。

CEOのマーク・ザッカーバーグ氏。2016年2月25日、ベルリンで開かれたFacebook・イノベーション・ハブでの講演にて。

Facebookで働く人々は、途方もなく仕事に満足していることがわかった。求人サイトのペイスケールが3月2日に発表したアンケート調査によると、この巨大ソーシャルメディア企業では、社員の96%が仕事に満足しているという。

FacebookはGoogle、Apple、Amazon、テスラなどの同業他社と比較して、最高の満足度指標を示し、さらにFacebook社員のストレスレベルは44%で、他のテクノロジー企業と比べて最も低かった。

調査は、テクノロジー大企業18社の従業員約3万3500人を対象にして行ったもの。約25の質問項目は、仕事、会社、スキルなど多岐にわたる。

高額な報酬は満足度を維持するのに役立つのは確実だが、今回の調査ではそれで全てが説明されるわけではないだろう。ペイスケールのデータによれば、より平均でFacebookより高額な報酬を出す企業もある。

在職5年以内のFacebook社員の平均給料は11万6000ドル(約1320万円)。10年以上経験のある従業員は、平均で14万9000ドル(約1695万円)まで上がる。ただし、これらの数字は、株式による報酬を含まない。Facebook株は最近高騰しており、従業員の懐を豊かにしたのは確実だ。

Facebookの福利厚生は、Googleの伝説的な特典に匹敵する。Facebook社員は、ランチとスナックが無料。ビールも提供されているし、ゲーム室、社内理髪店まである。

さらに、Facebookはストレス軽減に確実に役立つであろうことも実施している。男性も女性も4カ月の有給育児休暇が与えられる。グラスドアによれば独身社員への健康保険は無料。扶養家族のいる社員の支払額も低いという。

「Facebookでは、まさに何も心配する必要がない」とグラスドアの2月の記事は伝えている。「ありうるすべての福利厚生が手に入る」。

成功している企業で働くことはストレスを抑えることにも役立つ。リストラや、流行に乗り遅れる心配はない点で、より古いテクノロジー企業にいる場合とは異なる。

注意すべき点は、非常に満足している社員の圧倒的多数が男性、しかも若い男性であるということだ。Facebook社員の年齢の中央値は29歳。同社によれば、女性社員は32%しかいない。

ITは若い男の職業だ。ペイスケールのリストにある18社のうち7社で、年齢の中央値は30歳以下。10社では女性社員の割合が30%未満となっている。なお、Facebookは「女性とマイノリティの採用を増やす努力をしている」と積極的に広報している。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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