アメリカでは、3月は「女性の歴史月間」だ。この機会に、女性が考えだした素晴らしい発明品について考えてみよう。
この発明が無かったら、大好きなあのお菓子や飲み物も存在しなかったかもしれない。
あまりよく知られていないけれど、この私たちの生活になくてはならない11品は、実は女性によって発明されのだ。
1. ビール(たくさんの女性に感謝)
具体的に誰が最初にビールを発明したかはわかっていないが、歴史学者ジェーン・ペイトン氏の調査によると何千年も昔、ビールの醸造は女性の仕事だった。
2010年のテレグラフ紙の記事にはこう書かれている。「約7千年前のメソポタミアやシュメールでは、ビール作る女性の技術はとても重要だった。女性だけがビールを醸造したり、酒場を経営したりすることが許されていた」
2. 角底袋(マーガレット・ナイト)
マーガレット・ナイトは、ある日紙袋には底がないと役に立たないと気付いた。そこで紙を裁断し、貼り付けて角底付きの紙袋を作る機械を発明した。
ところが、この金属でこの機械を作って特許を取ろうとしたところ、チャールズ・アナンという男性がデザインを盗用し、女性がこんな複雑な機械を発明できるはずがないと主張した。ナイトは訴訟を起こして試作品は自分のアイディアだということを証明し、1871年に無事特許を取得した。
3. 食器洗い機(ジョゼフィーン・コクラン)
1886年、資産家のお嬢様だったジョゼフィーン・コクランは、使用人たちがいつも食器を割っていることを不満に感じていた。そこで最初の食器洗い機を自分で発明した。
4. 火災時の避難階段(アナ・コネリー)
手すりの付いた屋外の避難階段を1897年に最初に発明し、特許を取得したのはアナ・コネリーだ。1900年代、コネリーがつくった階段モデルは、アメリカ中の多くの建物で設置を義務付けられる安全規定になった。
5. モノポリー(エリザベス・マギー)
モノポリーは元々、1903年にエリザベス・マギーが発明した「ランドロード・ゲーム」と呼ばれるゲームだった。マギーは、土地の争奪によって起こる悲劇を伝えるためにこのランドロード・ゲームをつくったという。
6. 車のワイパー(メアリー・アンダーソン)
1903年、メアリー・アンダーソンは運転手がわざわざ車から降りて、フロントガラスについた雪や氷を取っていることに気付いた。それを見て、車から降りなくても動かせるゴム付きのアームを取り付けることを思いついたのだ。
7. チョコチップクッキー(ルース・ウェイクフィールド)
1930年、ルース・ウェイクフィールドは自らが経営する山小屋を訪れたお客のためにクッキーを作っていた。ある日製菓用のチョコレートを切らしてしまったので、ネスレのチョコレートバーを砕いて生地に混ぜた。溶けてチョコクッキーになると考えたのだ。しかし、チョコは溶けなかった。そしてチョコチップクッキーが誕生した。
8. 太陽熱で暖まる家(マリア・テルクス博士)
マサチューセッツ工科大学で太陽光エネルギー研究プロジェクトに携わっていたマリア・テルクス博士は、1940年に建築家のエレノア・レイモンドと共に、最初の太陽熱で暖まる家を開発した。
9. コンピューターソフトウェア(グレース・ホッパー)
コンピューター科学者のグレース・マレー・ホッパー博士は、1950年代に世界初の使いやすいビジネスソフトウェアプログラム「COBOL」を開発した。その功績を讃えられ、1969年に最初の「コンピューター・サイエンス・マン・オブ・ザ・イヤー」の受賞者となった。
10. ケブラー(ステファニー・クオレク)
ステファニー・クオレクは、科学者として働いていたアメリカのデュポン社で、防弾ベストなどで使われる強くてしなやか繊維「ケブラー」を発明した。1966年に特許を取得している。
11. 幹細胞の分離(アン・ツカモト)
アン・ツカモトは、1991年に幹細胞の分離の技術で特許を取得した、2人の研究者のうちの一人だ。彼女の研究は、がん患者の血液についての理解を深め、最終的に治療法の確立につながった。
ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。
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