2016年アメリカ大統領選で、共和党の指名争いを目指していた元フロリダ州知事のジェブ・ブッシュ氏(63)が2月20日(現地時間)、指名争いからの撤退を表明した。
ジェブ・ブッシュ氏は、ジョージ・H・W・ブッシュ元大統領(1989-93年)の三男で、ジョージ・W・ブッシュ前大統領(2001-2009年)の弟。
指名獲得争いの序盤に103万ドル(約1億1600万円)という巨額の選挙資金を集めるなど、2015年前半は最有力候補とみられていた。
しかし、その後の凋落は顕著だった。共和党の予備選投票に参加した一般党員らが、実業家ドナルド・トランプ氏やテッド・クルーズ氏ら、今までとは違った候補を求める雰囲気の中で、父と兄が大統領を務めた政治家一家「ブッシュ家」という名声はマイナスに作用した。2016年2月から始まったアイオワ州やニューハンプシャー州での党員集会・予備選では、ともに1桁台の支持率に低迷していた。
サウスカロライナ州は、長いことブッシュ家の地盤で、陣営は兄のジョージ・W・ブッシュ氏を応援演説に招くなど反転攻勢を狙った。ジェブ・ブッシュ氏の支持率も過去2回よりは上昇したが、以前のような影響力は発揮できなかった。
サウスカロライナ州での敗北が決まった20日、ブッシュ氏は「私はこの国の一体化のために指名争いを戦っていることを誇りに思う。より多くのアメリカ人に、立ち上がる機会と、神が与えた可能性を発揮するよう、保守の視点からの解決策を訴えるために」と述べた。「しかし、アイオワとニューハンプシャーとサウスカロライナの人々は意思を示した。そして私はその結果を尊重する。だから私は今夜、運動を中断する。この厳しい戦いに残っている他の候補者の皆さんにおめでとうと言おう」と述べた。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳、編集しました。
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