「LGBTを支援しよう」ウェストバージニア州で、民主党と共和党が手を組んだ

「差別主義者はいりません。誰もを受け入れる社会を作らなければいけません」
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1月25日、アメリカ南部ウェストバージニア州議会の民主党と共和党の議員たちが、LGBT(性的マイノリティー)支援を表明する動画を公開した。

「差別主義者はいりません。誰もを受け入れる社会を作らなければいけません。誰を愛するか誰と共に暮らすかではなく、能力や才能で評価される社会でなければならないのです」と民主党のジェフリー・ケスラー上院議員は述べている。

マイノリティであるLGBTを受け入れる理由として、議員たちは合衆国憲法や人口減少問題、経済の活性化などを挙げている。ウェストバージニア州を含めた28の州では、いまだにゲイであることを理由にした解雇や、住居を貸さない、事業を認めないといった差別が合法だ。

「合衆国憲法の下では、すべての国民に平等が保障されています。政府はある特定のグループに属する人々を差別してはならないのです」と民主党のチャールズ・トランプ氏は語っている。

動画が公開される約一週間前、同州の州議会下院には、LGBTに対する差別を助長しかねない法案が提出されていた。

法案の名前は「ウェストバージニア宗教の自由回復法」。成立すれば、信教の自由を理由に、ビジネスオーナーが同性愛者へのサービスを拒否できる可能性がでてくる。似た法案が2015年にインディアナ州で制定されているが、経済界や活動家たちによる激しい反対を受けて、インディアナ州議会は法律を見直さざるをえなくなった

ゲイに反対するロビー団体「家族政策協議会」は宗教の自由回復法を制定するようウェストバージニア州に働きかけているが、LGBT支援団体は強く反対している。

共和党でのミッチ・カーマイケル上院議員は「特定の団体や信条を持つ人々を、差別し認めない人たちは、ウェストバージニア州の産業に損害を与えます」と述べている。

家族政策協議会は、法律は信教の自由を守るものだとが主張しているが、一方で差別に反対する議員たちはこう述べている。

「私はクリスチャンですが、分け隔てなく、全ての人を愛すべきだと考えています。愛せなかったとしても、差別するべきではありません」と民主党の下院議員ショーン・ホーンバックル氏は語っている。

ウェストバージニア州の人権団体「フェアネス・ウェストバージニア」のアンドリュー・シュナイダー事務局長は、「両政党のリーダーたちが差別に反対していることを、我々は歓迎します。差別の支持は、どちらの政党にとっても利益にもならない。そのことを動画は伝えています」という声明を発表している。

ウェストバージニア州の議員たちが公開した動画(英語)

ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。

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