日本相撲協会の人事をめぐり、八角理事長(元横綱・北勝海)が提案した案に対して、総合企画部長を務める貴乃花親方(元横綱)らが猛反発したと、スポニチが1月28日に報じた。29日には、2年の任期満了に伴う役員候補選挙の投開票が実施されるが、3月の春場所後に理事の互選で決まる新理事長の人選にも波及しそうだという。
理事の選任などの強い権限を持つ「評議員」に正規の手続きを踏まず新たに推薦した人物が理事長と近い元親方だったことなどが原因だという。
相撲協会の最高意思決定機関とも言える評議員会(定数5~7人)は「予算の承認」「理事の選任や解任」など極めて重要な事案を審議することが役割となっている。その人事案をめぐり、貴乃花親方が八角理事長に真っ向から反発していた。
(相撲協会に火種!貴乃花親方、八角理事長“強引”人事案に猛反発 ― スポニチ より 2016/01/28 07:40)
スポニチによると、結局、貴乃花親方の反発によって新任評議員の議案はいったん取り下げとなり、28日に行われる「年寄総会」で諮られることになった。
役員候補選挙の立候補受け付けは28日に行われた。前回落選し、今回立候補を表明していた理事経験者の九重親方(元横綱千代の富士)は立候補を取りやめた。
北の湖理事長(元横綱)が2015年11月に急死後は八角親方が後を継いだが、改革を志す勢力を中心に貴乃花理事を立てて政権交代を狙う動きが急速に高まっている。役員候補選挙について、産経ニュースは次のように報じている。
足元固めを図る八角理事長に対し、“貴乃花派”には5人の支持者が理事になれば本人を加えて6-4で勝てるとの思惑がある。鍵を握るのは最大派閥の出羽海一門。前回より1人多い4人が出馬予定で、協会幹部は「この4人が当選して貴乃花支持に回れば、新理事長誕生だ」と予測する。
(【大相撲】新理事長めぐり乱戦に 角界政権交代で闘争激化 「貴乃花理事長」誕生か - 産経ニュースより 2016/01/28 08:10)
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