1987年、西ベルリン(当時)でヒット曲「ヒーローズ」を歌うデヴィッド・ボウイ
ドイツ外務省は、デヴィッド・ボウイさんの死去に際し、「ベルリンの壁の崩壊に力を貸してくれてありがとう」とのコメントを発表した。ボウイさんがベルリンの壁崩壊前の1987年に西ベルリン(当時)でコンサートを開き、ヒット曲「ヒーローズ」を歌ってくれたことへの感謝の意を表明した。
世界の伝説的なロックスターであるボウイさんは18カ月間にわたるガンとの闘病生活を経て、1月10日に死去した。享年は69歳。
ドイツ外務省はツイートで「グッド・バイ、デヴィッド・ボウイ。あなたは今、#ヒーローズ の一員になりました。壁の崩壊に力を貸してくれてありがとう」と述べた。
このツイートは、ボウイさんが歌うYouTubeの動画もリンク付けしてあった。ボウイさんは東西冷戦時代の1970年代にドイツに移住した。
ボウイさんのレコーディングスタジオはベルリンの壁のそばにあり、ドイツに住んでいる間に3枚のアルバムをリリースした。1978年にリリースされた「ヒーローズ」はその中の2枚目のアルバムだった。
「ヒーローズ」は、ベルリンの壁の下で落ち合ったカップルをテーマにした曲。男女が出会うその日の間だけ「ヒーローになれる」と高らかに歌い上げたこの歌は、2012年のロンドンオリンピック開会式でイギリス選手団の入場曲にも使われた。
1987年、ボウイさんは壁のすぐそばの西ベルリンでコンサートを開いた。ボウイさんはヒーローズを歌う前に、観衆に向かって、「壁の反対側にいる私たちのすべての友人たちに願いを送ります」とドイツ語で述べた。
この2日後、アメリカ大統領のロナルド・レーガンがドイツ人に対し、「この壁を壊しなさい」と求めた。
ベルリンの壁はその2年後の1989年11月に崩壊した。
この記事はハフポストUK版に掲載されたものを翻訳しました。
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