天皇陛下が自動車運転免許の更新のため2016年1月8日、高齢者講習に臨まれた。12月23日に82歳の誕生日を迎えた陛下は、皇居の東御苑で愛車のホンダ「インテグラ」で実技講習を受けたという。同日、TBSなどが報じた。
お住まいの御所で視力などの適性検査を受けた後、警視庁の担当者の指導を受けながら実技検査に臨んだ。東御所に信号機が持ち込まれ、ウィンカーを出して曲がったりバックしたりしたほか、三角コーンの間をジグザグ走行するなど、約15分間、丁寧に愛車を走らせた。その後、自ら運転してお住まいの御所に帰ったという。
■「かっこインテグラ」のCMで話題に
このインテグラは、1991年製の2代目でグレーのマニュアル車。当時の価格は120万円程度。マイケル・J・フォックスさんが「かっこインテグラ」とキャッチコピーを言うCMが話題になっていた。
陛下は、週末に皇居内のテニスコートや東御苑に向かう際などに、助手席に皇后さまを乗せて運転されている。免許更新は今回が最後になるという。2013年に政府インターネットテレビで公開された動画では、52分ごろから陛下がインテグラを運転される様子が写されている。
天皇陛下の愛車として使われているのと同型の2代目ホンダ・インテグラ
陛下が購入した経緯は不明だが、朝日新聞デジタルは次のように報じていた。
陛下の愛車は1991年式のインテグラ。色はグレーで、排気量は1600ccのマニュアル車だと聞きました。長年にわたって大切に乗り続けています。当時の価格で約120万円。今も購入できるのか、ホンダに聞いてみましたが、「93年にフルモデルチェンジしたため難しいと思います」とのこと。購入した販売店がメンテナンスに関わっているそうです。
陛下は皇居内の運転であっても、免許証は必ず携帯するといいます。車に乗ってから免許を忘れたことに気づいて、御所に引き返したこともあるそうです。
(朝日新聞デジタル「(皇室トリビア)天皇陛下、週末に愛車のハンドル握る」2013/09/30 より)
【UPDATE】時事ドットコムによると、天皇陛下が2018年12月23日に85歳の誕生日を迎えるのを機に、車の運転をやめる意向を示されていると明らかにした。陛下の運転免許は2019年1月に有効期限を迎えるが、更新や返納はせず、そのまま失効する見通しという。(2018/12/23 11:11)
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