宮崎駿監督“バルス”現象知らず 1・15滅びの呪文再び――
2年半ぶりの「バルス」現象なるか。日本テレビ系『金曜ロードSHOW!』(毎週金曜 後9:00)でスタジオジブリ・宮崎駿監督作品『天空の城ラピュタ』(15日)、『魔女の宅急便』(22日)を2週連続でノーカット放送することがわかった。近年では、ラピュタ放送時に滅びの言葉「バルス」がツイッターなどSNSを埋め尽くすことが話題となっており、今回は「バルス」の放送時間を予測する特別企画も実施される。
今年公開30周年を迎える『ラピュタ』は空から舞い降りた少女シータを守るため、空に浮かぶ幻の島“ラピュタ”を舞台に少年パズーが奮闘する冒険ファンタジー。『魔女の宅急便』も13歳の魔女キキの成長物語を描き、共に長く愛されている名作だ。
ジブリの鈴木敏夫プロデューサーは『ラピュタ』放送時の「バルス」の盛り上がりについて「やっぱりテレビの力が大きい」と分析し「僕は好きですよ。僕、お祭り好きなんで」と歓迎。「自分でつぶやくことはしないけれど、一度、ニコニコ(動画)かな? そういう生放送で、立ち会ったことあるんですよ。そうすると、ああいうときは一種、ある興奮が生まれますよね」と作り手側としての喜びを感じられたという。
「でも、このことをたぶん知らないのは、たった一人世の中にいますね。このバルスがね、これだけ世間で評判になっているのを知らないのは…誰あろう、宮崎駿ですよね」とニヤリ。「僕も本人に言ってないし、周りの人たちもね…僕、言わないようにしているんです。そういうこと。言う必要がないんですよ」と明かした。
今回の放送で初めて作品に触れる子どもに向け、鈴木Pは「大人向きの言い方になってしまうかもしれないけど、やっぱり世の中って現実だけじゃない、理想とか夢とかってあるわけで、現実以外の何かがあるんだってことを(子どもたちに)知ってもらえればと思います」と呼びかけている。
『ラピュタ』のテレビ放送は2013年8月以来、2年半ぶり。今回は“バルス”の瞬間、データ放送や特設サイトで“何かが起こる”と予告している。
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